安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

山下一史指揮 群馬交響楽団演奏会 モーツァルト・オペラ曲集とベートーヴェン「田園」(9月12日 高崎芸術劇場)

2020-09-14 20:05:01 | クラシック演奏会

群馬交響楽団の観客を入れた定期演奏会が再開されたので、聴きに行きました。新型コロナ対策で入場者数を制限しているためか、追加公演があったので、そちらの方に出かけました。席は前列中央付近です。

   

(出 演)

指揮:山下一史
ソプラノ:小林厚子
メゾソプラノ:鳥木弥生
テノール:澤崎一了
バリトン:伊藤貴之
管弦楽:群馬交響楽団

(曲 目)

モーツァルト /
歌劇〈劇場支配人〉K.486 序曲
歌劇〈イドメネオ〉K.366から 「私は亡霊につきまとわれるだろう」(T)
歌劇〈ドン・ジョヴァンニ〉K.527から 「奥様、これがカタログです」(B)
歌劇〈フィガロの結婚〉K.492から 「手紙の二重唱」(S, Ms)
歌劇〈コジ・ファン・トゥッテ〉K.588から 「いとしい女の愛の吐息が」(T)
歌劇〈魔笛〉K.620から 「この聖なる殿堂では」(B)
歌劇〈ドン・ジョヴァンニ〉K.527から 「なんという、ふしだらな・・・あの人でなしは私を欺き」(Ms)
歌劇〈フィガロの結婚〉K.492から 「スザンナはまだ来ない・・・どこにあるの美しい時は?」(S)

〈休 憩〉

ベートーヴェン / 交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」

(感 想)

約8か月ぶりの群響でしたが、聴衆を入れた定期演奏会が再開されて、まずは喜ばしい気持ちになりました。当初、ベートーヴェン「荘厳ミサ曲 ニ長調 」の予定でしたが、合唱団などの参加は避けて、前半はモーツァルトのオペラからでした。

出演した歌手が充実していて、素晴らしい歌が聴けました。特に伊藤貴之さんの「奥様、これがカタログです」と、鳥木弥生さんの「なんという、ふしだらな・・・あの人でなしは私を欺き」における艶やかな声とドラマティックな表現に魅了されました。

山下一史さんの指揮による「田園」は、終始穏やかな堅実な演奏だったように思えました。嵐の場面などは、もっとメリハリがあってもよかったかもしれません。新型コロナ対策により演奏者が離れて座っているので、音がより左右前後に飛び交い、旋律の楽器間の受け渡しなどがよくわかり、その点は面白かった。

(出演歌手のプロフィール)