この前の群響定期演奏会で高崎芸術劇場を訪れた際に「ピアソラ万華鏡 ピアソラ生誕100年記念冊子」を入手しました。1921年3月11日が、アルゼンチン出身の作曲家、バンドネオン奏者のアストル・ピアソラの誕生日で、今年は生誕100年に当たります。
同劇場は、この冊子を作ったことに加え、ピアソラに関するコンサートもいくつか開催しています。また、昨年11月には、原田慶太楼指揮のN響が彼の曲を演奏するなど、ピアソラが再び注目されている気がします。僕も改めてCDを聴いてみました。
表紙。浦野俊彦さんが委託を受けて作っているようです。
最終ページにはピアソラの写真が掲載されています。
作家の星野智幸さんへのインタビュー。ピアソラ、タンゴ、作家のボルヘスに触れています。
アストル・ピアソラ研究家 斉藤充正さんによる寄稿
ピアソラ万華鏡と題して、ピアソラと彼自身が語る多彩な人物との交流。
ピアソラとジャズ、ピアソラとボルヘスといった興味深い記述がありました。
高崎芸術劇場のピアソラやタンゴに関する公演予定が一覧で載っています。3月10日の「三浦一馬キンテート」の公演に行きたかったのですが、既にチケットは売切れでした。
(聴いた手持ちのCD)
「THE BEST OF ASTOR PIAZZOLLA」。BMGに残した名演を20曲収録。「アディオス・ノニーノ」、「リベルタンゴ」、「ブエノスアイレスの夏」、「ロコへのバラード」など有名曲が聴けますが、リズムの切れの良さ、バンドネオンのスリリングなフレーズなど、本物のピアソラはすごい。
「ヨーヨー・マ・プレイズ・ピアソラ」。クラシックのチェロ奏者のヨーヨー・マが録音し、90年代後半のピアソラブームに火をつけたアルバム。ピアソラゆかりのミュージシャンが共演しています。「リベルタンゴ」、「ル・グラン・タンゴ」、「天使のミロンガ」などを収録。
(原田慶太楼指揮NHK交響楽団演奏会 2020年11月25日サントリーホール)
クラシック音楽館で放映されたものを録画して観ました。
指揮者の原田慶太楼さんの略歴。取り上げる曲も面白く、注目の指揮者だと思います。実際に演奏するのを聴いてみたい指揮者です。
今回のプログラムは、アメリカ関連の作曲家に焦点を当てたものです。ピアソラもアメリカで4歳から15歳まで育ち、その後活動も行っています。
ピアソラ作曲の「タンガーソ」が演奏されました。
1969年に作曲された「タンガーソ」は、「ブエノスアイレスをめぐる変奏曲」という副題がついています。中間部のリズミックなタンゴらしい部分、後半の長いホルンソロなどが聴きどころでした。ピアソラは、アルベルト・ヒナステーラやナディア・ブーランジェに作曲を学んでいます。