群馬交響楽団の第556回定期演奏会が開催されたので、聴きに行ってきました。指揮は大井剛史さんで、マーラーの交響曲第6番がメインです。
(出 演)
指揮:大井剛史
管弦楽:群馬交響楽団
大井剛史さんは、1974年生まれ、2008年アントニオ・ペドロッティ指揮者コンクール2位。2009年~13年山形交響楽団指揮者、2013~17年同正指揮者。現在、東京佼成ウインドオーケストラ正指揮者。国内のほとんどの主要オーケストラを指揮している方です。詳しいプロフィールは下記をご覧ください。
(曲 目)
シューマン / マンフレッド序曲 作品115 (マーラー版)
〈休 憩〉
マーラー / 交響曲 第6番 イ短調「悲劇的」
(感 想)
マーラーの交響曲を聴く機会はほとんどないので、群響の定期演奏会で第6番をやってくれるのがありがたく、期待して出かけました。しかし、全体に今一つという感想でした。
ティンパニやハープが2つに特殊な楽器、さらに木管、金管が増強された大編成での演奏でしたが、広がっての配置なので、どうもサウンドにまとまりがなく、バランスの悪さが出ているように聴こえました。例えば、第1楽章の初めの方の弦楽器の音は、金属的で高音に偏ったものでした。
全体にテンポが速めで、威勢はよかったのですが、少ししっとり感もほしい気がしました。第4楽章になると、疲れが出たのか金管楽器に精彩を欠くなど、長大交響曲のたいへんさもうかがえました。ともあれ、聴きたかったマーラーの6番を聴けたことはよかった。
【あらかじめ聴いたマーラーの交響曲第6番のCD】
パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団。最近購入したものです。
ファビオ・ルイージ指揮ウィーン交響楽団。テンポは遅めで、2枚組のCDです。これはお気に入りの演奏です。