安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

大友直人指揮 群馬交響楽団第565回定期演奏会。ルーセル交響曲第3番他。(2月27日 高崎芸術劇場)

2021-03-01 19:25:55 | クラシック演奏会

群馬交響楽団の第565回定期演奏会が開催されたので、高崎に聴きに行ってきました。

   

(出 演)

指揮:大友直人
ピアノ:古海行子
管弦楽:群馬交響楽団

大友直人さんは、我が国を代表する指揮者の一人ですが、高崎芸術劇場芸術監督を現在務め、群馬交響楽団の前音楽監督なので、同楽団とは縁の深い方です。ピアノ独奏の古海行子さんは、2018年第4回高松国際ピアノコンクール優勝、2019年パデレフスキ国際ピアノコンクール第3位入賞などの実績があり、現在、昭和音楽大学大学院に在籍中です。

(曲 目)

ルーセル / 交響曲第3番ト短調 作品42

〈休 憩〉

ラフマニノフ / パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
ラヴェル / 「ダフニスとクロエ」第2組曲  Ⅰ夜明け Ⅱパントマイム Ⅲ全員の踊り

(感 想)

指揮の大友直人さんが、フランスものを取り上げてくれた嬉しいプログラムでした。ルーセルの交響曲第3番は、ティンパニが活躍する行進曲のような曲調の第1楽章や、一転して抒情的な第2楽章など、前から結構好きな曲です。

ルーセルの交響曲は、第1楽章冒頭からリズムが力強く、エネルギーが満ちて、引き込まれました。前半はこの曲だけでしたが、これがハイライトでした。群響の演奏も打楽器陣がまとまり、コンサートマスターの伊藤文乃さんのソロも美しかった。

「パガニーニの主題による狂詩曲」は、色彩豊かな響きに期待したのですが、盛り上がりは大人しめでした。古海さんは、堅実なピアノ演奏でした。「ダフニスとクロエ」第2組曲は、ラヴェルらしい響きを聴くことができましたが、「全員の踊り」では、打楽器がかなり強調されたので、最後はやや聴き疲れました。

【ルーセル「交響曲第3番」 あらかじめ聴いたCD】

   

アンドレ・クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団(1965年録音)。以前から持っているCDです。

   

ステファヌ・ドゥネーヴ指揮、ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(2006年録音)。一昨年購入した下記の4枚組CDの中の一枚です。迫力もありますが、抒情性がよく出ていて好きな演奏です。

なお、ステファヌ・ドゥネーヴ指揮ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団によるルーセルの交響曲全曲と交響詩など管弦楽作品をまとめた4枚組CDが、NAXOSレーベルから発売されています。