人道に対する罪

　前売り券を購入していた「敵こそ、我が友」を観る。封切の先週土曜日に見る予定が、都合で延びてしまったのだが、期待にたがわずいい映画であった。９０点！
　高橋哲哉先生のトークショーがこれまた逸品で、ＣＩＡのエージェントだったといわれる岸信介や児玉誉士夫を引き合いに出して、バルビーと戦後日本の相似形を指摘して締め括ったところもよかった。
　バルビーは、フランスで裁判にかけられ、終身刑を宣告される。不思議なのは、公訴時効にかかっていなかったこと。「人道に対する罪」には時効がないということか。

失敗は許されぬ

　例によってボツネタ経由：
＜法科大学院＞院生の４割近く、弁護士少ない地域で働く意思
　東京で開業する場合、「最低１０００万円」準備しろと言われる。地方ならこの半分以下で済むだろう。だが、問題は、地方でいきなり独立開業して、仮に訴訟過誤を起こした場合である。
　バーディーの修習同期に、ある島でいきなり独立開業しようともくろんでいた人がいた。その人が相談相手にしていた弁護士は、事情を察して、
「あなた、まさかいきなり独立開業しようと思ってませんか。そんなことして、万一失敗をやらかしたら、商売あがったりですよ。悪いことは言わないから、最初はイソ弁として修行を積みなさい」
と説教したのである。
　もっとも、ボスの下で働いていてもミスするときはミスするのであり、一概に結論を下すことはできない。