第69期司法修習生の貸与申請率は67.4%
「借金を背負うことへのリスクが浸透しているということのほか、経済的に余裕のある人が相対的に増えている(=経済面での多様性が失われている)という可能性が高いと思います。」
私は後者の傾向が強いのではないかと思う。
私の学生時代を思い出してみると、家庭が裕福でない学生の場合、合格するまで何年かかるか分からず、予備校の費用までかかる司法試験を、最初から断念する人が多かったと思う。他方、普通に就職して、何年か働く間に資金をため(その間も勉強を続け)、合格できる自信がついたところで会社を辞める人はといえば、これもまたごく少数だったと思う。
つまり、ロースクール制度導入前も、それなりの経済力がないと、司法試験を目指すのは難しかったのである。そして、制度導入後、しかも弁護士の就職難が加わった後においては、この傾向がさらに強まったとみることが出来るだろう。
「借金を背負うことへのリスクが浸透しているということのほか、経済的に余裕のある人が相対的に増えている(=経済面での多様性が失われている)という可能性が高いと思います。」
私は後者の傾向が強いのではないかと思う。
私の学生時代を思い出してみると、家庭が裕福でない学生の場合、合格するまで何年かかるか分からず、予備校の費用までかかる司法試験を、最初から断念する人が多かったと思う。他方、普通に就職して、何年か働く間に資金をため(その間も勉強を続け)、合格できる自信がついたところで会社を辞める人はといえば、これもまたごく少数だったと思う。
つまり、ロースクール制度導入前も、それなりの経済力がないと、司法試験を目指すのは難しかったのである。そして、制度導入後、しかも弁護士の就職難が加わった後においては、この傾向がさらに強まったとみることが出来るだろう。