Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

5億円の行方

2016年02月18日 08時12分40秒 | Weblog
着服被害5億円 市民守るはずの弁護士が…
 自宅のローンに加え離婚した複数の妻や子供の養育費で、毎月数百万円の支払いに追われていたという久保田被告は、法律事務所の運営にも支障をきたすようになり、預かった金を流用するようになった。裁判ではさらに3つのゴルフ会員権やリゾートマンションの購入など、庶民感覚とはかけ離れたお金の使い方が明らかになった。
 検察官「どうして3つも必要だったんですか?」
 久保田被告「接待に使えそうかなと」
 検察官「旅行にいく余裕はあったんですか?」
 久保田被告「それくらいはありました」
 検察官「さきほど質素にしていたと言っていましたよね?」
 久保田被告「何百万と使っているわけではないんです」


 
 自宅やゴルフ会員権を処分したり、養育費の減額を行ったり、旅行などは控えたり、事務所を縮小移転して賃料を削減したりするという、「身を削る」努力が出来なかったのはなぜかが、一般の人には理解できないと思う。だが、これに似た例は、弁護士業界では決して珍しくない。
 ベテランの弁護士の中には、自分は厳しい競争に勝ち残った「人生の勝者」であるという意識をいまだに持っている人が散見される。こういう人たちは、自分の生活水準や事務所の外見を「落とす」ということが想定できない。過去の生活水準を基準としていて、それから少しでも「落ちる」ということは、自分が「人生の敗者」になることだと考えているのかもしれない。
 なかなか理解するのは難しい思考・心理だが、自らを「落とす」ことではなく、犯罪への道を選んでしまうのである。
コメント
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