Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

食育

2020年09月21日 06時38分52秒 | Weblog
中国で日本の「小学校の給食」が大きな話題となっている理由
 「特に興味深いのが、次のシーンだ。
 ・給食当番が給食を厨房まで取りに行き、「おいしい給食いただきまーす」と挨拶する様子
 ・給食当番がテキパキと配膳した後、先生と仲良く机を並べ、給食を食べる様子
 ・学校の先生が「このマッシュポテトのジャガイモは6年生が栽培したものです」と説明する様子(この小学校には小さな農園があり、6年生の児童が授業でジャガイモなどの野菜を栽培し、給食の食材として使われている)
 ・食べ終わった後、きちんと食器を整理し、牛乳パックを切り開いて、きれいに洗って乾かした後に、リサイクルボックスに収める様子
 ・放課後、子どもたち全員で掃除をした後、あっという間に机と椅子を元通りにする様子


 日本人の「食」に対する独特の姿勢には、おそらく飢饉の歴史が背景にあると思われる。
 続日本紀には飢饉に関する記述が多数あるらしいし、16世紀以降、寒冷化により飢饉が頻発するようになったようだ。
 そこで、「口減らし」を目的として、江戸時代には「子返し」(子殺し)が公然と行われ、明治大正期になっても「イエ」から幼児を遺棄する風習が続いた(但し、「本格追求シリーズ3 共同体社会に学ぶ子育て」15 ”子返し”とはなんだったのか?によると、「子返し」は純粋に「口減らし」だけを目的としたものではなかったようである。)
 こういう社会においては、「お百姓さん、ありがとう」、「コメは一粒も残さず食べましょう」という言葉が出てくるのも当然である。
 これが「食育」につながったとみるわけである。
コメント
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