法存立の歴史的基盤
「『政治の成立』,『デモクラシーの古典的基礎』につづく三部作の完結編.ローマの共和政の歴史を辿りながら占有概念を探求し,法の成立自体を究明する.前二著と同様,ソシュール以降の構造主義を分析道具として批判的に使う.画期的労作.
※2021年2月中旬重版出来予定」
「下処理」と言えば、この本も、「下処理」をせずに読み始めると、おそらく、1段落読んだ時点で消化不良を起こすだろう。
「下処理」として読んでおくべき本としては、著者(木庭先生)が中高生向けに行った講義をまとめた「誰のために法は生まれた」、特に「種明かしのためのミニレクチャー」(p290~304)が筆頭に挙げられ、次いで、そこでも紹介されている「[笑うケースメソッドⅡ]現代日本公法の基礎を問う」、「[笑うケースメソッド]現代日本民法の基礎を問う」のほか、「[笑うケースメソッドⅢ]現代日本刑事法の基礎を問う」、「法学再入門 秘密の扉―民事法篇 」などが挙げられる。
そのうえで、著者が挙げた「新版 ローマ法案内 現代の法律家のために」を読むのがよいだろう。
そうそう、忘れてはいけない、「ホメーロス」、「ヘーシオドス」やギリシャ悲劇も読んでいることが前提なのだった。
さらに、外国語(可能であれば古典ギリシャ、ラテン語を含む。)の基礎的な知識と、平均的な法学部生程度の法的知識も求められる。
・・・というわけで、「下処理」だけで相当な時間を費やすことになるかもしれない。
というか、一体どれくらいの人が、この本を本当に読めるのだろうか?
「『政治の成立』,『デモクラシーの古典的基礎』につづく三部作の完結編.ローマの共和政の歴史を辿りながら占有概念を探求し,法の成立自体を究明する.前二著と同様,ソシュール以降の構造主義を分析道具として批判的に使う.画期的労作.
※2021年2月中旬重版出来予定」
「下処理」と言えば、この本も、「下処理」をせずに読み始めると、おそらく、1段落読んだ時点で消化不良を起こすだろう。
「下処理」として読んでおくべき本としては、著者(木庭先生)が中高生向けに行った講義をまとめた「誰のために法は生まれた」、特に「種明かしのためのミニレクチャー」(p290~304)が筆頭に挙げられ、次いで、そこでも紹介されている「[笑うケースメソッドⅡ]現代日本公法の基礎を問う」、「[笑うケースメソッド]現代日本民法の基礎を問う」のほか、「[笑うケースメソッドⅢ]現代日本刑事法の基礎を問う」、「法学再入門 秘密の扉―民事法篇 」などが挙げられる。
そのうえで、著者が挙げた「新版 ローマ法案内 現代の法律家のために」を読むのがよいだろう。
そうそう、忘れてはいけない、「ホメーロス」、「ヘーシオドス」やギリシャ悲劇も読んでいることが前提なのだった。
さらに、外国語(可能であれば古典ギリシャ、ラテン語を含む。)の基礎的な知識と、平均的な法学部生程度の法的知識も求められる。
・・・というわけで、「下処理」だけで相当な時間を費やすことになるかもしれない。
というか、一体どれくらいの人が、この本を本当に読めるのだろうか?