ドイツ人はなぜ、毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか 7割テレワークでも生産性が日本の1.5倍の秘密
「ドイツ政府はこの日(註 2021年1月27日)から3月15日まで約1か月半にわたって政令を施行させ、企業経営者に対して、業務上の制約がない限りテレワークを社員に許可するよう命じた。」(p112)
ドイツ政府は、テレワークを労働者の権利として認めたのだが、それは、職場への参集や通勤がコロナウイルス感染の一因となっており、これを抑制しようと考えたためである。
この政策は、「人流抑制」といっておきながらテレワーク推奨にはあまり熱心でない日本政府・自治体にとって参考になるだろう。
ドイツの労働者もおおむねこの政策を歓迎しているらしいが、やはり、彼ら/彼女らは十分孤独に耐えうるメンタリティを持っている、つまりオキシトシンを日本人ほど必要としないのではないだろうか?
とはいえ、ドイツ人が伝統的にそうだったといえる保証はない。
むしろ、ナチス時代を思い起こせば分かる通り、この国にも究極の集団志向・集団思考が存在した。
集団志向・集団思考を解体し、個人に定位した社会を造るためには、莫大な犠牲が必要だったのである。
「ドイツ政府はこの日(註 2021年1月27日)から3月15日まで約1か月半にわたって政令を施行させ、企業経営者に対して、業務上の制約がない限りテレワークを社員に許可するよう命じた。」(p112)
ドイツ政府は、テレワークを労働者の権利として認めたのだが、それは、職場への参集や通勤がコロナウイルス感染の一因となっており、これを抑制しようと考えたためである。
この政策は、「人流抑制」といっておきながらテレワーク推奨にはあまり熱心でない日本政府・自治体にとって参考になるだろう。
ドイツの労働者もおおむねこの政策を歓迎しているらしいが、やはり、彼ら/彼女らは十分孤独に耐えうるメンタリティを持っている、つまりオキシトシンを日本人ほど必要としないのではないだろうか?
とはいえ、ドイツ人が伝統的にそうだったといえる保証はない。
むしろ、ナチス時代を思い起こせば分かる通り、この国にも究極の集団志向・集団思考が存在した。
集団志向・集団思考を解体し、個人に定位した社会を造るためには、莫大な犠牲が必要だったのである。