新人サラリーマンが必ず教わるのが、「報・連・相」である。分かりやすい例でいうと、やくざまがいのクレーマーが会社の商品にクレームをつけてきた場合、すぐに上司に報告・連絡し、対応について相談する、といった調子である。これによって企業は、問題への組織的対応を行うことができるのである。
ところが、報・連・相が機能しないことがある。それは、「何でも抱え込む部下」または「相談しても握りつぶす上司」などがいた場合である。
バーディーが経験した最悪のケースは、以下のようなものだった。
ある企業の融資申込みが当時審査セクションにいた私に回ってきた。ところが、その会社の社長は、「総勘定元帳」だと言って偽の帳簿を出してきた。そこで私が、「総勘定元帳を見せてください」というと、今度は「作っていません」という白々しいうそをついた。
通常ならこの時点で融資を断るのが鉄則だが、私の上司は、案件を持ってきた上席の人間に気兼ねしてか、こうした事実を隠していた。
ところが、そこで結局矢表に立ったのは、担当者のである。要するに、私は「相談」する相手がなくなっていたのである。
ところが、報・連・相が機能しないことがある。それは、「何でも抱え込む部下」または「相談しても握りつぶす上司」などがいた場合である。
バーディーが経験した最悪のケースは、以下のようなものだった。
ある企業の融資申込みが当時審査セクションにいた私に回ってきた。ところが、その会社の社長は、「総勘定元帳」だと言って偽の帳簿を出してきた。そこで私が、「総勘定元帳を見せてください」というと、今度は「作っていません」という白々しいうそをついた。
通常ならこの時点で融資を断るのが鉄則だが、私の上司は、案件を持ってきた上席の人間に気兼ねしてか、こうした事実を隠していた。
ところが、そこで結局矢表に立ったのは、担当者のである。要するに、私は「相談」する相手がなくなっていたのである。