圧迫面接に負けない「自分を愛する心」をキープしよう ♡Vol.37
「私は、父親になったばかりの吉野さんが長女に向けて作った「奈々子に」という作品が好きで、よく読み返します。部分的に引用すると――。
赤い林檎の頰をして 眠っている 奈々子。(中略)
唐突だが 奈々子 お父さんは お前に 多くを期待しないだろう。
ひとが ほかからの期待に応えようとして どんなに 自分を駄目にしてしまうか
お父さんは はっきり 知ってしまったから。
お父さんが お前にあげたいものは 健康と 自分を愛する心だ。
ひとが ひとでなくなるのは 自分を愛することをやめるときだ。(中略)
お父さんにも お母さんにも 酸っぱい苦労がふえた。
苦労は 今は お前にあげられない。
お前にあげたいものは 香りのよい健康と
かちとるにむづかしく はぐくむにむづかしい 自分を愛する心だ。
(ハルキ文庫『吉野弘詩集』より)
子を大切に思う親のまっすぐな愛情が伝わってきます。「自分を愛する心」はいったん失ってしまうと取り戻すのは本当に大変です。人生にはプライドを捨ててでも、勝負しなくてはいけないときもあります。しかし、「自分を愛する心」が十分に確立されていない段階で、自分を粗末にするとそのしっぺ返しは大きい。
みなさんの「自分を愛する心」がすり切れてしまわないよう、就活中は特に念入りにメンテナンスをしてください。 」
この詩に限らず、吉野弘氏の詩には、心にグサリと刺さるようなものが多い。
「人が人である」ためには、健康と「自分を愛する心」の2つが必要で、後者を欠くと「生きた屍」となるが、この世の中にそのような人は余りにも多い。
「自分を愛する心」を失ってしまう原因の多くは、病気や事故、肉親等との死別、受験・就職の失敗、失恋・離婚、DV・モラハラ、パワハラ・解雇などのトラウマ体験である。
ここで重要なのは、「自分を愛する心」をダメにしてしまう根源は自分自身の中にあり、トラウマ体験そのもの又は加害者が直接「自分を愛する心」を傷つけるわけではないということである。
すなわち、トラウマ体験に直面しても、無事に克服出来る人(就活うつを吹き飛ばす)もいるが、そうではなく、トラウマ体験が、誰の心の中にもある死の欲動を刺激して活発化させてしまうと、うつ病になったり自殺したりするのである。
だから、「自分を愛する心」をキープするためには、「死の欲動」を刺激しないようにしなければならない。
そのためには、差し当たり、トラウマ体験を可能な限り避ける工夫が必要である。
事故や肉親等との死別は避けがたいが、例えば、「他人にトラウマを与えたがっている人物(自己愛的な変質者など)に近づかないこと」などは可能だし、有効だと思う。
「私は、父親になったばかりの吉野さんが長女に向けて作った「奈々子に」という作品が好きで、よく読み返します。部分的に引用すると――。
赤い林檎の頰をして 眠っている 奈々子。(中略)
唐突だが 奈々子 お父さんは お前に 多くを期待しないだろう。
ひとが ほかからの期待に応えようとして どんなに 自分を駄目にしてしまうか
お父さんは はっきり 知ってしまったから。
お父さんが お前にあげたいものは 健康と 自分を愛する心だ。
ひとが ひとでなくなるのは 自分を愛することをやめるときだ。(中略)
お父さんにも お母さんにも 酸っぱい苦労がふえた。
苦労は 今は お前にあげられない。
お前にあげたいものは 香りのよい健康と
かちとるにむづかしく はぐくむにむづかしい 自分を愛する心だ。
(ハルキ文庫『吉野弘詩集』より)
子を大切に思う親のまっすぐな愛情が伝わってきます。「自分を愛する心」はいったん失ってしまうと取り戻すのは本当に大変です。人生にはプライドを捨ててでも、勝負しなくてはいけないときもあります。しかし、「自分を愛する心」が十分に確立されていない段階で、自分を粗末にするとそのしっぺ返しは大きい。
みなさんの「自分を愛する心」がすり切れてしまわないよう、就活中は特に念入りにメンテナンスをしてください。 」
この詩に限らず、吉野弘氏の詩には、心にグサリと刺さるようなものが多い。
「人が人である」ためには、健康と「自分を愛する心」の2つが必要で、後者を欠くと「生きた屍」となるが、この世の中にそのような人は余りにも多い。
「自分を愛する心」を失ってしまう原因の多くは、病気や事故、肉親等との死別、受験・就職の失敗、失恋・離婚、DV・モラハラ、パワハラ・解雇などのトラウマ体験である。
ここで重要なのは、「自分を愛する心」をダメにしてしまう根源は自分自身の中にあり、トラウマ体験そのもの又は加害者が直接「自分を愛する心」を傷つけるわけではないということである。
すなわち、トラウマ体験に直面しても、無事に克服出来る人(就活うつを吹き飛ばす)もいるが、そうではなく、トラウマ体験が、誰の心の中にもある死の欲動を刺激して活発化させてしまうと、うつ病になったり自殺したりするのである。
だから、「自分を愛する心」をキープするためには、「死の欲動」を刺激しないようにしなければならない。
そのためには、差し当たり、トラウマ体験を可能な限り避ける工夫が必要である。
事故や肉親等との死別は避けがたいが、例えば、「他人にトラウマを与えたがっている人物(自己愛的な変質者など)に近づかないこと」などは可能だし、有効だと思う。