痴漢冤罪、名倉最高裁逆転無罪事件を振り返る
「名倉判決では
「本件のような満員電車内の痴漢事件においては,被害事実や犯人の特定について物的証拠等の客観的証拠が得られにくく,被害者の供述が唯一の証拠である場合も多い上,被害者の思い込みその他により被害申告がされて犯人と特定された場合,その者が有効な防御を行うことが容易でではないという特質が認められることから,これらの点を考慮した上で特に慎重な判断をすることが求められる。」
と判示されており、満員電車の痴漢事件においては、被害者の証言の信用性を慎重に判断しなければならないとしている。
しかし、この考え方が下級審にも徹底されているかは、先日のJR武蔵野線の高裁逆転無罪事件を見ている限り疑わしい。同事件も1審では、被害者の証言を全面的に信用した有罪判決がなされていたのである。」
全く同感で、同業者に聞いても、いまだに地裁レベルでは痴漢等はほぼ「クロ」という心証で最初から審理しているようだ。
冤罪を生む最大の原因は、「被害者には虚偽供述を行う動機がない」というものだ。
だが、過去の冤罪事件を調べると、嘘をつく理由は、例えば、金銭目当て、親族から嘘を言うよう強要された、虚言癖、妄想性障害、配偶者の愛を確かめるため、などというものがあった。
私が小学生の頃は、こんな歌もテレビで放映されていたのだ(おにゃん子クラブ おっとCHIKAN!)。
「名倉判決では
「本件のような満員電車内の痴漢事件においては,被害事実や犯人の特定について物的証拠等の客観的証拠が得られにくく,被害者の供述が唯一の証拠である場合も多い上,被害者の思い込みその他により被害申告がされて犯人と特定された場合,その者が有効な防御を行うことが容易でではないという特質が認められることから,これらの点を考慮した上で特に慎重な判断をすることが求められる。」
と判示されており、満員電車の痴漢事件においては、被害者の証言の信用性を慎重に判断しなければならないとしている。
しかし、この考え方が下級審にも徹底されているかは、先日のJR武蔵野線の高裁逆転無罪事件を見ている限り疑わしい。同事件も1審では、被害者の証言を全面的に信用した有罪判決がなされていたのである。」
全く同感で、同業者に聞いても、いまだに地裁レベルでは痴漢等はほぼ「クロ」という心証で最初から審理しているようだ。
冤罪を生む最大の原因は、「被害者には虚偽供述を行う動機がない」というものだ。
だが、過去の冤罪事件を調べると、嘘をつく理由は、例えば、金銭目当て、親族から嘘を言うよう強要された、虚言癖、妄想性障害、配偶者の愛を確かめるため、などというものがあった。
私が小学生の頃は、こんな歌もテレビで放映されていたのだ(おにゃん子クラブ おっとCHIKAN!)。