・本公演に出演を予定しておりましたワディム・ムンタギロフは、怪我のため出演を見合わせることになりました。代わりまして、リース・クラーク(英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)が出演することになりました。クラークは、本公演でドロテ・ジルベールと共演いたします。
そして出演を予定しておりましたナタリア・オシポワは、手術後の回復が遅れ出演を見合わせることになりました。代わりまして、オクサーナ・スコーリク(マリインスキー・バレエ団プリンシパル)が出演することになりました。スコーリクは、ウラジーミル・シクリャローフと共演いたします。
・本公演に出演を予定しておりましたオクサーナ・スコーリクは、急病のため来日を見合わせることになりました。スコーリクの出演を楽しみにお待ちいただいておりましたお客さまには大変申し訳ございませんが、ご理解賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
・東京文化会館公演に出演を予定しておりましたウラジミール・シクリャローフは、腰痛が悪化し治療しておりましたが、万全の体調に回復することができず、全ての公演にて降板することになりました。
楽しみにされていたお客様には大変申し訳ございませんが、ご理解賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
2022年に開催された「スーパースター・ガラ」(軟体動物)の再演。
目玉はやはりスヴェトラーナ・ザハロワなのだろう。
というのも、今回は、
・ワディム・ムンタギロフ(→リース・クラークへ)
・ナタリア・オシポワ(→オクサーナ・スコーリクへ)
・オクサーナ・スコーリク(→降板)
・ウラジミール・シクリャーロフ(→降板)
という出演者の大幅な変更があったにもかかわらず、お客さんの入りは上々だったからである。
つまり、大半のお客さんは、やはり「ザハロワの白鳥が観てみたい!」からチケットを買っているのだろう。
実際、今回の彼女のパフォーマンスは素晴らしく、指先から爪先まで身体のすべてを使って瀕死の白鳥を表現していた。
もはや、(時々言われるように)”憑依”というほかない境地であり、おそらく他のダンサーも舌を巻いていることだろう。
実際、2021年の世界バレエフェスティバルのときは、他のダンサーたちが舞台の袖に集まって、彼女の演技を注視していたそうである。
ザハロワ以外だと、私の大好きなドロテ嬢がロイヤル・バレエのリース・クラークと楽しそうに踊っていたのが良かった。
私は、ドロテ嬢を観るたびに幸福感に浸れるのである。
また、水野さんのキトリのグラン・フェッテも完璧で見応えがあった。
・・・それにしても、つくづく思ったのは、バレエダンサーは、とにかく病気や怪我をしないで、良好な状態で踊れることが一番重要だということである。
競走馬ではないが、「無事之名ダンサー」なのである。