Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

マッチ・ポンプ

2021年12月21日 06時30分07秒 | Weblog
【独自】自賠責保険、100円上乗せへ…後遺障害者の支援充実
 「国土交通省は、交通事故による重度後遺障害者の支援を充実させるため、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の保険料に車両1台あたり年100円程度を上乗せし、財源とする方針を固めた。2023年度実施を目指し、来年の通常国会に関連法の改正案を提出する。
 「残高は約7500億円あるが、今後の増加が見込めない上、うち6000億円余りを国に貸し付けており財源として制約があった。

 この記事は、残念ながら、読者に必要十分な情報を与えているとは言い難い。
 そのことは、上に抜き出した部分を合わせて読めば一目瞭然である。
 「保険料を徴収したが余っていたので国に貸し付けた」→「足りなくなった」→「保険料を増額する」というのは、普通に読めばいわゆるマッチ・ポンプであり、増額の必要性を理解しかねるからである。
 こうした記事だと、「6000億円の具体的な融資先はどこ?」「資金使途は何?」「回収できないの?」などといった疑問が次々と湧いて出るので、読む者には不満を残してしまうのである。
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指定席

2021年12月20日 06時30分55秒 | Weblog
10万円給付で悪印象・国交省統計問題…公明、参院選へ不安材料が続出
 「公明党が、来夏の参院選に向けて不安材料の続出に直面している。大きなアピール材料と期待する10万円相当の給付ではクーポンの扱いを巡って批判を招き、同党議員が閣僚を務めてきた国土交通省では基幹統計の不適切な書き換えが発覚した。党執行部は、懸念払拭(ふっしょく)を急いでいる。
 「日本政策金融公庫の融資に関し、遠山清彦・元公明党衆院議員と元秘書らが検察の捜査を受けていることにも、クリーンさを売りとする党のイメージ悪化を心配する声が出ている。

国交相はなぜ「公明党」が独占しているのか 小泉政権から11年...自民が「ずぶずぶ」のポスト手放した理由
 「「それが、2001年に『自民党をぶっ壊す』と唱えて誕生した小泉純一郎政権の時に『メス』が入りました。自民党の中でも特に『道路族』を牛耳っていたのは旧橋本派(現竹下派)ですが、自民党総裁選で故・橋本龍太郎元首相と争って勝ち、首相に就任した小泉氏は、道路特定財源の見直しなどに着手したのです」・・・
  旧建設省系の50代の国交省幹部は「(国交省の)予算が減っても、政治家にとっての『うまみ』は減っていない」と話す。
「道路や土木の工事だけでなく、ダムや港湾、不動産や航空など、国交省が所管する業界は幅広く、地方の知事や首長からの陳情は引きも切らない状態です。地元の陳情を受ける政治家から(国交省への)口利きもありますが、彼らは『大臣につないだ』と言えば地元にメンツが立つのです。仮に地元の希望通りの結果にならなくても、『公明党の大臣だからね』と言えば、言い訳が立つのです」


 なるほど。
 国交省は、もともと「技官王国」と呼ばれるほど技官の力が強く、公共事業の発注の権限は基本的には技官が持っている。
 こうした技官たちがいわゆる族議員と癒着して多くの問題を起こしてきたことは、道路公団総裁の解任事件を思い起こすとよい。
 この政官の癒着が、小泉元首相の改革によって断ち切られ、以後、大臣ポストが公明党の「指定席」になったらしい。
 つまり、「指定席」には「癒着防止」の狙いがあるようだ。
 さらに、記事が指摘するとおり、「地元へのメンツ確保」の効果もあるらしい。
 だが、カネがある限り、それを巡って癒着は生じうるわけで、遠山元議員の例は、それを示すものと言える。
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鑑賞マナー

2021年12月19日 06時30分36秒 | Weblog
読売日本交響楽団コンサートで客殴り合い? 目撃情報相次ぐ...主催者に真相を聞く
 「東京・赤坂のサントリーホールで行われた読売日本交響楽団のクラシックコンサートで、終演直後に客同士の乱闘騒ぎがあり、ツイッターで目撃情報が次々寄せられた。

 「サントリーホールのクラシックのコンサートでお客さん同士が殴り合い」という驚くべきニュースである。
 クラシック音楽を聴きに来るようなお客さんは殆どが穏やかでもの静かな人たちだと思うが、それでもトラブルを見かけることがある。
 まず、「騒音」によるトラブルがある。
 携帯の電源を切らなかった、あるいは切り忘れていて、(電波をシャットアウト出来ない会場で)着信メロディーが鳴り出すというケースがある。
 私がビックリしたのは、東京国際フォーラムの前から4列目の席にいた人が、「カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲」の演奏中に着信音を鳴らしたというものがあった。
 静かな曲やコンチェルトの第二楽章、オペラのアリアの最中などにこれをやられると、怒り出すお客さんがいてもおかしくない。
 また、高齢の方やアレルギーの方などだと、咳やくしゃみが止まらなくなる場合があり、隣の席の人などからクレームが出るケースもある。
 こうしたケースで、「あの客の席を変えろ」と主催者側に要求している場面を見たことがある。
 次に、隣の席の人との「接触」によるトラブルがある。
 最近も、オペラの上演中に肘や足が触れたなどといって、口論になるケースを間近で目撃した。
 こうしたトラブルは、コロナウイルスによる客数制限があった時期は、おそらく激減していたことだろう。
 ところが、「日常の復活」によって、トラブルも復活したのである。

 
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謝罪

2021年12月18日 06時30分03秒 | Weblog
韓国 大統領が国民に謝罪 感染拡大で規制再強化
 「ソウル市内では、病床使用率が9割近くに達し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日午後、「病床の確保などの準備が十分でなかった」とし、規制を再び強化することについて、「国民に申し訳ない」とのコメントを発表した。

東京の確保病床6117床に 国と都が初要請、目安の7000床には届かず
 「東京都は2日、新型コロナウイルス患者用の病床逼迫を受け、都内の全ての医療機関に感染症法に基づく病床確保を求めたのに対し、計150床の増床が可能との回答があったと発表した。これで、すぐに稼働できる都内の確保病床は計6117床に増えた。ただ、都が目安とする7000床には届いていない。

 韓国ではコロナウイルス感染者の増加が収まっていない。
 このため、ウィズコロナ政策の見直しが宣言され、大統領は「病床の確保などの準備が十分でなかった」として国民に謝罪を行った。
 過ちを認めただけでなく、どこが問題であったかも明確にしている点は評価すべきだと思う。
 これに対し、わが国の政治家や専門家は、コロナウイルス対策についての失敗や見込み違いを認めない人が大半である。
 「病床確保などの準備」についてみると、依然として各病院への「お願い」しか手を打てない状態で、おそらく次の感染爆発への対処としては不十分なのだろう。
 今のうちに、新型コロナ 「5類」に格下げできない三つの理由にみられるような、「病床の確保」を妨げている勢力への対応も考えるべきであるように思う。
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反社認定(10)

2021年12月17日 06時30分41秒 | Weblog
赤木雅子さん「ふざけんなと思う」公文書改ざん訴訟 国側が請求を『認め』に転じる 国との裁判が終結へ
 「(赤木雅子さん 12月15日)
 「ふざけんな!と思います。こんな急にやってくるとは思いもよらなかったです。惨敗したような、大負けしたような気持ちでいます。夫は国に殺されて、また何度となく殺されてきましたけど、今日もまたうちのめされてしまいました。金を払えば済む問題じゃない。私は夫がなぜ死んだのか、なぜ死ななければいけなかったのかを知りたい」

そこまでして真実を隠蔽したいの?それが国のやること?
 「遺族が、この裁判で知りたかったことは「真実」。
 ところが、国がまさかのウルトラC
 原告の請求を全部認めて賠償金1億1000万円を支払いますという「請求の認諾」をしてしまったのです’(その原資はもちろんみなさんの税金)。
 国が請求の認諾をするなんて今まで聞いたことがありません。


 岡口裁判官による「反社認定」が確定した。
 但し、認定対象は財務省だけではなく、「国」ということのようである。
 今回の「請求の認諾」については、真実の隠蔽以外にも大きな問題がある。
 岡口裁判官も指摘するとおり、納税者に対する責任を放棄したという問題である。
 国や自治体の代理人として訴訟活動を行う場合、基本的に和解は慎重であることが求められるし、ましてや請求を認諾することなどまず許されない。
 本件について言えば、判決であれば、例えば3300万円となるところを、請求の認諾(つまり国の不作為ないし怠慢)によって1億1000万円支払うことになったのだとすれば、7700万円の負担増が発生したと見ることができ、これが国庫から支出されることとなる。
 このような場合、自治体であれば、通常は議会の事前承認が必要になるところだろう。
 ところが、今回の国は、国会の承認を経ないまま、突如このような行為に及んだわけである。
 「いたずらに訴訟を長引かせるのは適切ではない」という説明がウソであり、真実を隠蔽するために税金が使われるのだとすれば、怒りを覚える人がいるのはもっともなことである。
 「認諾」が違法行為であるとして、新たな訴訟が起きてもおかしくないように思う。
 
 
 
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愛しい悪役

2021年12月16日 06時30分02秒 | Weblog
声優の八奈見乗児さんが逝去
 「青二プロダクションは、声優の八奈見乗児さんが12月3日に亡くなったことを公式サイト上で発表しました。90歳でした。

 私などとっては、ドクロベエ、トンズラーに続いてボヤッキーまで亡くなってしまったという喪失感が大きい。
 これほど子供たちから親しまれ、愛された悪役は珍しいのではないだろうか?
 最後のドロンボー、涙のお別れシーンを見ると、ボヤッキーは福島県郡山市出身だったことが分かり、意外な気がしたものである。 
 合掌。
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自立と依存

2021年12月15日 06時30分25秒 | Weblog
選手団含め一切派遣せずの「劇薬」も。北京五輪外交的ボイコット問題で「親中」ドイツの判断に熱視線
 「中国とドイツの紐帯は「自動車」
「親中関係はメルケル政権最大のレガシー(遺産)」との指摘もあるが、それも数字をみれば納得がいく。
 メルケル前首相在任中の変化にしぼってみるとわかりやすい。ドイツの貿易額に占める中国のシェアは、2005年の4.4%から2020年の11.4%へと3倍近く拡大している【図表1】。

 「メルケル前首相も政権初期には人権という価値観をめぐって中国と対立したことがあった。有名な「ダライ・ラマ事件」だ。
 ・・・ジャーナリスト・佐藤伸行氏の著書『世界最強の女帝 メルケルの謎』によれば、中国はドイツ閣僚の訪中を拒否するなど外交行事をあからさまにキャンセルしたり、在中国駐在員の取り扱いをめぐって嫌がらせをしたりしたという。
 両国の関係は紆余曲折を経て何とか修復に至るものの、メルケル首相はそれからダライ・ラマ法王に二度と会っていない。中国の機嫌を損ねるような挙動を極力避けるように徹したとも言われる。


 当ブログでは、「自己決定できる個人」の養成を国家・社会が推進しているドイツの在り方を取り上げてきた(業後のビールは誰と飲む?など)。
 もっとも、「自己決定できる」ための前提として、「経済的な自立」が必須であることは間違いない。
 ここでの問題は、ドイツという国が、「経済的な自立」を達成していると言えるかどうかということである。
 上で引用した記事では、特定の相手国との経済的な依存度が高くなりすぎると、政治的な自立を保ちにくくなることが指摘されている。
 つまり、オリンピック問題について言えば、ドイツにとって「政経分離」は困難ということである。
 考えてみれば、ドイツ人が残業をしなくても相応に豊かな暮らしが出来るのは、「中国のお客さんが自動車を買ってくれるから」なのかもしれず、そうであるとすれば、手放しでドイツを礼賛するのは難しいという気がする。
 
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テンプレート

2021年12月14日 06時30分54秒 | Weblog
For Clues to How Omicron Plays Out, Look to the U.K.(ウォール・ストリート・ジャーナル)
South Africa alerted the world to Omicron in late November and is experiencing a rapid increase in infections with the new variant.
But scientists say it might not be a reliable template for what could happen with Omicron in the U.S. and Europe because its vaccination coverage is lower, its population is younger, and the variant isn’t competing with a large number of Delta cases. It is also summer in the Southern Hemisphere, and the virus tends to spread more easily when people are huddled together indoors in the winter. Many South African cases have been mild.

南アフリカは11月下旬にオミクロンに世界に警告し、新しい変異体の感染が急速に増加しています。
 しかし、科学者は、ワクチン接種の適用範囲が低く、人口が若く、変異体が多数のデルタ症例と競合していないため、米国とヨーロッパのOmicronで何が起こるかのための信頼できるテンプレートではないかもしれないと言います。南半球の夏でもあり、冬には屋内で人が寄り添うと、ウイルスはより簡単に広がる傾向があります。多くの南アフリカの症例は軽度である。


 オミクロン株の症例が比較的軽度であるという南アフリカの情報は「テンプレート」ではないかもしれず、これを鵜呑みにしてはならないという記事である。
 その理由としては、ワクチン接種率の低さ、若年層の多さやデルタ株との競合がないことが挙げられている。
 そうすると、「テンプレート」となり得るのは、やはりイギリスということのようである。
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促成栽培

2021年12月13日 06時30分46秒 | Weblog
伊藤塾、司法試験最年少合格者の母親との対談をオンライン配信
 「第1編は幼少期の関わり方、第2編が習い事をテーマに対談のようすを配信。第3編は小学校受験、第4編では勉強への取組み・読書へのこだわり、第5編ではデジタル機器とのかかわり方、第6編は司法試験への挑戦、第7編は子育てを振り返ってをテーマに配信する。ただし、第3編以降は、Webサイト掲載の「動画視聴アンケート」回答者に向けた限定配信となる。

 「最年少合格」という言葉が飛び交っているが、この言葉で、私は、大学時代のある「秀才」のことを思い出した。
 大学に入学するや、アルバイトで資金を貯めてその資金で司法試験予備校(複数)に通い、その間は講義・サークル活動には殆ど出ず、自家製の「論証」づくりに没頭していた同学年の有名人で、現在は官僚となっている人物のことである。
 大学2年次に司法試験に合格する(つまり「最年少合格」)というのが目標だったらしいが、初回は論文で失敗し、3年次に合格したという秀才で、当時は進路を「〇〇省に入って官僚になるか、憲法学者になる」と定めていたそうである。
 (典型的な)枝分節集団のトップか、さもなければ「最後の一人」を守る学問の研究者か、という自らの分裂した思考には気付いていないというのが興味深い(もっとも、「人権」よりもっぱら「統治機構」に関心があると考えれば、理解できなくもない。)。
 ここですぐに想起されるのは、知的信用(5)で取り上げた、「社会に出て問題を起こしてしまう法学部生」のことである。
 つまり、こんな風に「促成栽培」のルートに乗ってしまうと、社会一般のことが分からず、もちろん「最後の一人」の立場などを理解することなど到底不可能な人間になってしまうおそれがあるだけでなく、例えば賭けマージャンや給付金詐欺などの犯罪に手を染めてしまうかもしれないのである。
 老婆心からかもしれないが、私などは、こんな風に危惧を抱くのである。
 
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ホーム・グラウンド

2021年12月12日 06時30分38秒 | Weblog
比類無きピアニズム クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル
 「現代最高のピアニスト、クリスチャン・ツィメルマンは、孤高のアーティストであるとともに、われわれ日本の聴衆にとって、最も親しみ深い存在、近しい星でもある。
 周知の通り、彼は長年にわたり、東京をはじめ各地で名演を聴かせてきた。そしてしばしば、「演奏旅行」の前後に、日本に長期滞在する。東京に暮らし、各地を訪れることをこよなく愛してきた彼は、東京を、そして日本を「第二の我が家」とも考えているようだ。


 いつも完璧なパフォーマンスを見せてくれるツィメルマンだが、今回の演奏も素晴らしい。
 彼は、グレン・グールドとは真逆の、「最後に芸術を仕上げるものは、コンサートホールにある」という思想の持主でもある。
 自分のピアノを会場に持ち込んで調律したり、そのホールに一番似合う曲目を選択したりするのは、彼ならではのやり方だろう。
 おそらく、今回のツアーの会場も、彼が厳選したのだと思うが、やはりサントリー・ホールは、彼のホーム・グラウンドである。
 というのも、どうやら、彼は東京(六本木周辺?)に家を持っているようなのだ。

クリスティアン・ツィメルマン【ショパンコンクール完全優勝の天才】
 「ツィメルマンは1978年から数年おきに来日を繰り返していましたが、2006年からはほぼ毎年来日しています。日本で行ったリサイタルの数は250を超えるそうですよ。
 そして東京に自宅を所有しています。1年のうち1/3くらいは日本で過ごしているそうで。東京での目撃情報もちらほらあるそうですよ。


 今回のツアーでは、バッハ、ブラームスとショパンという曲目で、「ドイツ3大B」のベートーヴェンはまたの機会ということなのだろう。
 今からすでに楽しみである。
 
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