紡ぎ椅子

とうとう手に入れた。
紡ぎ椅子。

ずっと長い間、間に合わせの椅子で紡いでた。
お客さんが来た時に使う折りたたみ式のパイプ椅子。

食卓の椅子は背もたれがあるので、左手を後ろに引くバックドロー方式だと肘がつかえる。

もちろん紡ぎ専用の椅子も売っているんだけど、高いし椅子の高さを自分で調節したりするのが自信ない。

もう何年も前から目をつけていたもの。
高知県のサテライトセンター「土佐千里」にある、椅子。
高さも言ったら注文で作ってくれるらしい。
背もたれが紡ぎに丁度いい。まっすぐに細く背中を支える形。
それでいてどっしりと安定感がある。
両足を使って紡ぐので、椅子の安定感はすなわち紡ぎ易さにつながる。

丁度週末の催し物をしていて、そこで土佐の材料を使った家のリフォーム展のコーナーがあった。そこにお目当ての椅子が。
無料で猪鍋を振舞っていたので、それを食べながら座る。
やっぱりなんともすわり心地が良い。

思い切って係りの人に椅子を分けてもらえないか聞いた。
そうしたら「いいですよ！」という返事。
注文したら2週間くらいで出来るらしい。注文なのに価格は１万円台に収まる。
そしてこの目の前にある現物だとずっと安くしてくれるらしい。
すぐに上司の人に聞いてくれた。
なんと半額だ。

もう８年間くらい使っているらしいが、とても丈夫に出来ているのでビクともしていない。これから20年、30年と使うことを思ったらどうって事ない。
高さも丁度いいし。

で、持って帰りました。
使ってみたらなんとも丁度いい。いい感じです。

　　　　　　　

合板じゃなくて、ちゃんとした一枚板で出来ています。
とってもうれしい。
これは私にとっては、王の座る玉座にも匹敵するほどのすばらしさ。

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