季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

マイスターたち

2009-02-02 20:54:27 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。
先週は午後が超満員だったので、今日は午前中に早起きして来てくれた人もいた。
ゆっくり出来てストレスがない。
しみじみとじっくりと、それでも熱くしっかりと過ごす。

それぞれの作品作りにかける情熱が部屋をも熱くする。

そんなに合間を縫って私は師匠達との交流タイムを作るのだ。

クリニックでは教えるだけではなくて、教わる事もたくさんある。
私が治療に参加するだけではなくて治療されているかのように快適になるのと同じ様に。

それは小さい頃の経験から得たすばらしい海や山に関する知恵だったり
お酒との毎日から脱した後、見つけた芸術の発露であったりするのだが
まさしく宝庫と言うにふさわしいほどの輝きだ。

お酒で体を壊して入院中、あまりに暇なので手をつけた編み物が面白く、
本を見ては独学で編みに編んで、今では編み込みもあわせてオリジナル作品を次々と文字通り編み出すツワモノ。
その手さばきが見ていて惚れ惚れするようだ。
いつも何を作っているのか見るのが楽しみ。

うちの子どもが小さい時、魚釣りの手ほどきをしてもらった海幸彦もいれば、
山の幸を運んでくれる山幸彦もいる。
この前セリを貰ったのがその人。
自分の家の庭を岩手出身の彼らしく「イーハトーブ植物園」と銘打ってそこから季節のめぐみをおすそ分けしてくれる。
今日は「梅が咲いていました。馬酔木も咲いていました。」と小枝を。
セリも一束下さった。
持って帰ったら娘が「花をくれるなんて風流やなあ。」と言った。
彼の書くエッセイも楽しみにしている。今は山菜の事について。
彼がハーモニカで吹く「宮沢賢治の星めぐりの歌」は一品だ。

「ここに来るまで絵なんか描いたことありません。」と言う彼。
彼の描く色鉛筆画は繊細でやさしく、光に満ちている。
何ヶ月も言えなかったけど、この前その絵を一枚欲しいと言えて、分けてもらった。毎日これを見て、目からビタミンを摂っている。

       

たくさんの人たちの中にある、輝きが出てくるのもお酒をやめたからであろう。
そう思うとお酒をやめられてよかったな、と思う。
自分の中に眠っていた宝の種が芽を出して花開いて行く様子は、自分でも誇らしいに違いない。

そんな人たちと出会うのも楽しみな私の仕事である。

彼らのおかげで帰るときいつも、私の心もカバンも膨らんでいる。


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