季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

両足ペダルへ

2010-02-16 15:11:56 | 手仕事 Handicraft
長い間、まあ何年も知ってはいたけど踏み切れずにいた。
紡ぎ車のペダルをシングルからダブルにする事。

シングルだと片足で踏む事になるので、長時間になると膝に来る。
これで紡ぎをあきらめる人もいるくらい。

私もどうしようかと思っていたけど、この前京都に行った時に「金の羊」で聞いてみたら自分で出来そうだったのでキットを買って帰った。

私が持っているのはアシュフォード社のエリザベスと言う型。
こんなの。
片足で疲れたときは、ここに両足を乗せて踏んだりしていた。
  
       

       

キットの中身はこんな風。

       

説明書は英語です。アシュフォードはニュージーランドの会社。

ふむふむ…。
まずラッカーを塗れだって。ちょっと拍子抜け。

まあいいや。ここ、飛ばしちゃダメだな。
軽く細かいサンドペーパーをかけて蜜ろうワックスを塗る。

       

左が塗ったところ、右がまだ。

       

さあ、ばらすぞ!
まずこのハブピンってのを抜かないと。
それが「こんなの抜けるの?」って思うほど車輪と一体化してる。
なんせ15年くらい前に買ってから一度もはずした事がない。
ドライバーを当てて金槌で叩いたり、いろいろ試行錯誤。
手を打ったり、バン!ダン!ってあっちこっちにぶつけたり。
痛いよ~!
太い釘で押すように金槌で叩いて行くとついに外れた。
こんなに全身の力を使ったのは久しぶりだ。
こんなに力ずくでも壊れない。さすがニュージーランド製。強い!

       

外れた。
車輪がこうやって転がっているのを見るのは初めて。

       

足をはずしてたらペダルも外れた。
こうなってきたら面白い!
分解、組み立て大好き!

       

新しいペダルの金具に蜜ろうを塗る。

       

車輪がなかなかはまらない。またハブピンで苦戦。
それでもどうにか組み立てた。
Eピンってのが余っているけどいいのか?大丈夫なのか?
まあいい事にする。

両足ペダル。こんな感じ。

       

紡いでみた。
不思議な感じだ。踏みながら両足で速度を調節できる。
踏む力はやっぱり小さくて済む。
楽しい!

       

新しい紡ぎスタイルの始まりだ。

今回店で紡ぎ車の値段を見てびっくり。すごく高くなっている。
私が買った時は、このエリザベスも白木だったら3万円台で買えたのに。
今は7万円くらいする。
15年前も清水の舞台から飛び降りる気持ちで買ったのに、今じゃ無理だな。
相当やる気がないと買わないだろう。

その時は習う当てもなく、紡ぐ方法も知らず、それでも買った私はよっぽどだ。
買ってて良かった。グッジョブ!昔の私!
Comments (2)
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