季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

温かい部屋で

2011-04-04 20:31:35 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

やっぱり震災の話になる。

「きっと心の不具合で困っている人がたくさんいるやろうから、ケースワーカーやカウンセラーなんかの心のケアを出来る人があっちでは必要とされてるやろうな。」と言う人。

「そうやね、クリニック、東北にもいるねえ。」と私。
「私で出来る事があったら、行ってもいいと思ってるけどなあ。」と言ったら

「うん、そんで落ち着いたら帰ってきて!」だって。

きっとこのクリニックで自分達がどんなに助かってきたか分かっているからそういう言葉が出るのだろう。


ケアは今も続いているここ神戸で。
ここに初めて来たのは震災の3年後くらいだったと思う。
電車で通る街の家々がどれも新築で並んでいるのを見て、涙が出た。

ハンドワークの古株に広島の原爆と阪神・淡路大震災の両方を経験した人がいる。
だから今の状況は見ていてとてもつらいらしい。「トラウマですわ。」と言ってた。
その時は広島の近くにいてキノコ雲を見たそうだ。
もちろん原爆と発電所の事故は違うものだけれど、放射能の被害をその時とその後ずっと見てきた人の言葉は重く深かった。


震災で何もかもなくして、これからの当てもなくお酒に救いを求めてアルコール依存症になる可能性は大いにあると思う。
東北にはお酒をたくさん飲む風習があると思われるので尚更気になっています。

そこから這い上がって自分の人生を取り戻すのがどれだけ大変か身にしみて感じている人たちがここにたくさんいる。

神戸からボランティアがたくさん現地に向かっているらしい。そうやって経験を生かして繋がって支えて物心両面で立ち上がって行ける事はすばらしいと感じています。


こんな寒い日でも、ハンドワーククラブの部屋は暑いほどの暖かさ。
それぞれにいろいろな作品を作り上げる。
この頃はフリースからの原毛を使っているので、作品がとてもキラキラしています。
洗った羊毛の「ほぐし、種取り」も楽しいと言っていた。

これからもこの路線でぼちぼちやって行きます。




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