季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

進め お婆さん!

2015-10-03 18:17:35 | 映画 movie
甥っ子の運動会の応援に行って、その後に前から気になっていた映画を観に行った。

       

ドキュメンタリー映画。
アラナイ(おおかた90歳)の二人の女性が、素朴な疑問から行動を起こす物語。



大体はこの通りです。
婆さんが何言ってるんだと、大学でもウォール街のエリートにも相手にされない。追い返される。
それでもよろよろとでもよたよたとでも進むことに躊躇しない婆さん達。
ゆっくりな展開だから、スリルとかはなくて、普通に話が過ぎて行く。そりゃそうだろうなあと。

でもそれでも観終わって心に引っ掛かるものがある。
何もすごい改革や展開があるわけじゃなくて、そのままで少し膨らんだくらいで終わるんだけど。

婆さん達はごく普通のごく当たり前の本当の事を言ってるだけだよなと。
それがどうしても受け入れられない世の中を引っ張っている上層部の異常さが後で考えると怖いなあと。
そしてそれだけじゃない、普通に暮らしてる人々も買い物すれば世の中良くなるって思ってる。

私がこの頃思っている事は、
とても貧乏なうちって昔のイメージは何もうちにないと言うのだった。時代劇とか観たらそんな感じ。
今、私が知っている貧乏な人のうちはものにあふれています。寝るところもないほど、歩く所もないほど。
物が安く買えるようになって、物を買おうと言う社会のメッセージもとても強くて、物を買う事で欲求を満たすと言う行為が日常化している。
一方、店でも家でも物をものすごく捨ててると思う。「もったいない」と言う言葉を持つ日本でもそう。
その量は知ったら信じられないほど。
豊かと言う事がなんだか昔の基準と違って来てるとこの頃考えています。欲しいものが買えるとかものをたくさん持ってるってのではなくなっている事は確か。

ヒンダの最後の言葉が残る。

「経済成長は様々な問題を解決するために必要なんじゃなくて、経済成長そのものが問題なんです!」

その通りだと私も思っています。
指数関数の事もっとわかった方が良い。
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