季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

invention &  revolution

2015-10-15 21:32:55 | ウールクラフト WoolCraft
昨日の作品を仕上げる。
ファスナーを縫い付ける。フェルトが厚くて硬いので縫い方を工夫した。
良いのが出来たと思う。いろいろ考えて出来たこの形。使ってみた感想を聞いて改善したい。

       

今日はひらり助産院でのはぐくむ手。
小さなおくるみ人形が一つ出来ました。
ジャンバースカート縫っています。ピンクの縞が可愛い!

       


そんな日の朝。
しばらく前から気になってた、みとぎ汁の事。
毎日出来るから、風呂に入れたりいろいろ汚れが落ちないかと試しています。
やっぱり特に良いのが水回りの汚れ。
これで拭き始めて以来、うちのコンロはサラサラのピカピカだし、換気扇もサッパリ。
洗面所もピッカピカです。どうしてあんなに光るんだろう?
こんなに油や汚れが落ちるんだからあれに使えそう。

それでいてもたってもいられなく、午前中時間がある今日取り掛かった。
それは「汚毛洗い」

試しにぬるま湯にみとぎ汁を入れて刈り取った羊毛を少し入れてみる。浸かっただけで茶色の汚れが出て来てる。
それで水を変えて2回ほど洗うと、もうきれいになっていた。その間5分くらい。
それがなんときれいでふわっふわになったんです。
あまりに簡単すぎて、水でもこれくらいにきれいになっちゃうのかと考えたくらい。それかこのフリースがたまたま汚れが少なかったのかな?

       

いやいやそうじゃないだろ。

今度は温かくない常温の水にみとぎ汁を入れて同じように洗う。もっと簡単に3分くらいで。
それがこの下のです。上のさっき温湯を使ったのとあまり変わらない。少し脂が残ってるかな?どうかな?と思うけど。

       

その洗い上がりがまさにセンセーショナル!これは実際に観て触ってみたらわかると思うけど、今までどんな洗い方をしてもこうはならなかった感じ。
芯まできれいに洗えてるんです。ムラがない。

今度は少し多い量で試した。
まずいつものように少し高めのお湯に浸けるんだけど、いつもは60℃くらいなのを40℃くらいに。少しみとぎ汁を入れて。
その一方で、米ぬかをお茶のパックに入れてぬるま湯の中で揉んで成分を水中に出して、そこにみとぎ汁を少し入れて置く。
みとぎ汁が乳酸菌か酵母の働きで出来てるんだったら、それで全体が活性化するはず。

そしてはぐくむ手に出かけて帰って来た。

バケツのその水を観てみたら、やっぱり少し泡が底から出てる。ちゃんと半日で発酵しています。
浸けて置いた羊毛を笊に取って、バケツに入れる。軽く押すようにする。
その後はごくぬるいお湯で3回ほど水を換えて濯いだ。
ほとんど常温下での作業です。そして殆ど触らないので時間もかからないし楽。
洗ったものがこれです。暗いから見にくいかも。
どんなかと言うと、汚れは芯からきれいに取れてます。根もとの所も。先も。しかも殆ど触らないからこれは比較的細番手の羊毛なのにフェルト化してない。ステイプルがとてもきれいです。



今干してるので、明日になれば乾いた感じがわかると思う。

前にぬかで洗うのを習ったことがあったんだけど、思ったより脂分が残っていたと思う。
この元からの芯からのさっぱり感。抜けた感じ。クリアな感じが今までのモノゲンでいろんな手順で温度で洗ったのにはない。

乾いてちゃんと観ていろいろ試してみないとわからないけど、もし脂分が少し残ってるんだったらフェルトにはあまり向かないけど紡ぐにはとても良いと思う。

もっといろんな羊の毛でやってみたり、いろんな条件でやってみないとはっきりとは言えないけど、これが本当に羊毛洗いに使えるんだったらこれは画期的だと思う。
今までの羊仕事の歴史がひっくり返るほどの。
ものすごい発見で革命だ。

楽だしお金もかからないし、水もあまり汚れないし、手も荒れない。
この方法で洗うの知ってるかと私の周りの羊の世界の識者の方々に聞いてみたけど知らないと言う事。

もうちょっと研究してみよう。量とかちゃんと伝えられるように。

この興奮と感動は大学の実験室でもあんまり味わえないと思う。ワクワクしすぎてちょっとテンションがおかしい。
あ~、なんかもうほんまにすごいよこれ!

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