季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

手、再認識

2016-01-11 22:05:15 | International
インドと言えば。そうそう。

数日前に近所のインド料理屋に食べに行った。初めて行くところ。
普通のインド人の辛さにしてと言って注文する。日本のインド料理の辛くなさったら!

来たのでいつものように指で食べる。美味しい!
すると次の品物を持ってきたコックさんがじっと見ている。
「そうだよね、そうやって粘りがでるから美味しいんだよね」って。
私も「手で食べると味が違うと思います。さらに美味しく感じます」と言う。

厨房に帰ってすぐにその事を他の人と話したらしい。すごく嬉しそう。
女主人(日本人)も日本人で手で食べる人を初めて観ました。私も手で食べた事ないんです。と。
そうなの?

そのコックさん、国に居る時はもちろん手で食べてたらしい。でも日本に来てだんだんスプーンで食べるようになって、この頃はずっとスプーンだったんだって。
でも私が食べてるの観て、手で食べる事の美味しさや良さを再確認したと言う事。
そうなのか。
面白いなと思った。

たぶんだけど、アジアの中でも日本は清潔で進んでいると言う印象があるんじゃないか。そして自分の国の習慣である手で食べる事は遅れてて不潔だと思われると思ってるんじゃないか。

私は知っている。手で食べる事は別に遅れてるとか不潔とかと全然違うんだと。
インドやスリランカの人たちの清潔感と言うのは日本と全然違う。
彼らの浄・不浄の区別と言うのはものすごくハッキリしている。不浄と思うものは絶対に触らない特に右手では。
コップや瓶の飲み物を飲むときも宙に浮かせて口を付けないで飲んだりするんです。
犬を飼っていても、どんなに好きでも手で触ったりしません。
良く考えたら、そうやってちゃんと清潔を保ってるからこそインドやスリランカの人たちは元気で生きてるんだと。

そしてあの人たちの手の使い方の美しさったらない。食べる時、掃除する時、いろいろな時に手を良く使います。その所作がなんとも美しい。特に女性は。惚れ惚れする。

除菌とか以前に清潔に保つすべを彼らはしっかりと持っています。だから手で食べることで不潔になる事なんてないです。
そこを知って欲しい。

そしてインドのカリーは絶対に手で食べた方が美味しい。それは全然違います。お米とカリーを混ぜて具もつぶしてその混ざり具合が手でないと出来ない。

その店を出る時にその青年の目がキラキラと輝いてて出口まで私たちを送って何度もお辞儀をして挨拶をしていました。
どんなにうれしかったんだろう。またあの青年と会って話したいなと思う。彼はネパールから来てるらしいけど。
あの目が忘れられない。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本愛・インド愛

2016-01-11 21:24:24 | 暮らし Daily life
一日お出かけ。
午前中は神戸で用事を済ませて、ランチの後少し北野あたりを散策。
羊のぬいぐるみが見えたので、近づいて行ったらキリムのお店でした。
イランのノマドの人たちが作っているものらしい。いわゆるペルシャ絨毯のお店。
入ってみたらいろいろなペルシャの文化を伝える小物もたくさんあって興味深い。

キリムについてご主人から説明を受ける。
マイナス20度からプラス30度の間で放牧しているために、羊の毛が短く硬く丈夫に出来るらしい。
だからこの目の詰んだ絨毯は靴で踏んでも洗って干して何十年も百年でも持つらしい。
その100年も持ったアンティークのものの風合いと言うのは特別に柔らかく素晴らしいと言う事。

どんな羊の毛で出来てるかと聞いたら、本を出して見せてくれた。毛が短いと言う。良く観たらモンゴルの羊と似てる原種に近い種類だった。
毛も内毛と外毛の2種類生えると言っていたので間違いないと思う。羊も白だけじゃなくて斑や茶色のものも居た。
興味深い!!!

羊の毛がそれほど価値のある実用性のあるものになると言う事が感動的だった。
イスラム文化特有の細かいタイル模様やペイズリー模様の品々をじっと見る。綺麗な色合い、形の妙。
素敵だなあ。
そしてイランの資料が。美しい国だった。

私たちにとってイランとは危険な国と言う印象しかない。でもその人は年に4回も行っていろいろ仕入れて来るそうだ。
大部分では平和に穏やかに暮らしているらしい。
そうなんだ。知らなかった。

店の前で北海道の物産の市をしているから北海道と関係があるのかと思ったらそれはそのお店の息子さんと関係があるようだ。
なんとそのお店の名前はダルビッシュ。息子さんの名前はユウ。
なんとなんと!大きなきれいなお店でした。また行ってみたい。

そうしてたら約束の時間になったので友達のうちに行く。
彼はインド人。もうすぐインドに帰る。それで彼の持っているドーサやチャパティーを焼く鉄板とイドリーを作る蒸し器をくれるのだと言う。
それで貰いに行った。
家に入って奥さんの入れてくれたチャイを飲みながら話す。

彼らはインドに帰るけど、どんなに日本の事が気に入ってて好きかと繰り返し話してくれた。
日本愛が熱い。

彼らは私の作ったハヌマンを絶賛してくれて、ガネーシャ神も作ったら?と言う。小さなガネーシャの像を貰った。
今度作ってみよう。

いろいろな神様の事やインドの美しい土地の事を教えてくれた。
興味が尽きない。
本当に近いうちにインドに行きたいなあという思いが募る。

私の中で大きくなるこのインド愛。どこへ?どんなふうに?これから展開するのかな?

Keep in touch!と言う言葉をまた貰った。いつも連絡を取って繋がっていましょう!と。
そうしましょう。そして今度はインドで会いましょう!
楽しみ!


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする