季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

コララインとボタンの魔女

2016-10-25 19:49:46 | 映画 movie
Amazonのプライムに入っているので、Kindleでたくさんの映画が無料で観れる。
それを時々観ています。けっこう良いのがある。

前に姪っ子が観て怖かったと言ってた映画「コララインとボタンの魔女」
(注)まるままネタバレです。
ボタンが怖いって言う人を知ってる。ぞっとして気味悪いって。その人の感覚がこの映画に生きてるのかもなあと思う。



ナイトメアビフォアクリスマスの監督らしい、でもティムバートンじゃない。
同じような精巧なパペットワーク。
ものすごい手間をかけて凝りに凝って作られています。とても美しい画像。
でもこれがこれだけ美しいからこそ観れるけど、かなりものすごく不気味で怖い話です。

両親と一軒家に引っ越してきたコラライン。(普通はキャロラインと呼ばれる綴りらしい)
両親は仕事に忙しくかまってくれない。食事も手抜きでお出かけも出来ず、好きなものも買って貰えない暮らし。
そんな時に近所の男の子から自分にそっくりな人形を貰う。

ある時うちの中の小さなドアの存在を知って、夜中に開けて入ってみたら、向こう側に同じ家が。
そこには理想的なやさしくしてくれる両親とご馳走の豊かで楽しい暮らし。
でも何かがヘン。みんな目がボタン。


向こうの暮らしになじむほど、ずっと居て欲しいと言われる。でもそれは実はボタンの魔女の罠だった。
魔女は小さな人形で子どもの暮らしを覗き見て、その子の欲しいと思う暮らしで引き寄せて魂を抜き取ると言うのだ。

それがわかってからその女の子はそこから逃れようと、そして同じようにつかまった両親を助けようと頑張る。

映画全編。薄気味悪くて、じっとりとひんやりとザラザラとピリピリとしています。ゾッとする、ギョッとすることもしばしば。
子どもが観ても大人が観ても怖いと思う。
でもコララインがその恐怖の中でも自分を大切にして家族を大切にして、元の家族に戻ろうとする心の強さと勇気と行動力が素晴らしい。
どんなに怖くても結局は助かるので心配はいりません。

この「その人の不平や不満、足りないと思っている事」につけ込んで、明るく美味しく気持ち良くやさしい感じで取り込んで来るのは悪い奴の常套手段だし、それに乗ってどんどんのめり込んで行くんじゃなくて、ある時に怪しいとか危ないとか気持ち悪いとかって気付くことが大事なんだと思うから、これはとても意味の深い映画なんだと思う。
子どもにはある意味見せたら良いかもしれない。

ハロウィンのこの時期にピッタリかも。魂、取られないように注意して!

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