季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

カフェで絨毯

2021-03-15 20:17:00 | 手仕事 Handicraft
去年、勉強が苦しくて堪らない時に、もし受かったら何か良いことあることにしよう!って考えて
決めたのが「絨毯を買うこと」。
こんなに頑張ったご褒美に何が1番かと考えに考えて決めた。

そして合格。その少し前くらいからちょくちょく色んなところで何が良いのか観てました。
思いつくところは大体見終わって、ここと決めたのはとあるカフェ。

カフェで絨毯?

そうなんです。ある時1人で散歩していて偶然見かけた。
いつも良く通る所のちょっと外れた場所にカフェがあって、どんなところかな?って窓から中を覗いてみたら
なんだか素敵な手仕事作品が垣間見えた。
店の隅に折りたたんで置かれていたそれを見つけた私、すごい。

全然知らない隠れ家的なカフェに1人で入るのは気が引けたけど、どうしてもそれが観たくて入った。
そしたら店主が出てきて説明してくれた。
店主の友人がアフガニスタンで紛争で家族を亡くした人たちを助ける活動をしていて、その一環でその人たちが作った絨毯をここに置いているんだと。

それはアフガニスタンの伝統的な素晴らしい手仕事作品でした。もちろん羊毛で出来ています。
その時は絨毯にしようって決めてすぐだったから、まだ他も見てみないと、まさかカフェで?
なんて思っていたけれど、今思えば本当に不思議な作品との出会いだった。

その後、また色々とじっくりと観てみたけれど、そして「ここ!」って所も探してみたけれど
ピンと来るのはなくて
やっぱりあのカフェの絨毯だなと思って、もうお金を用意して今日行ったら

この前良いと思ったのと別に、一瞬で目が釘付けになる作品があった。
これ、一生観てられる、素敵すぎる。夢のよう!
しかも持っていったお金でちょうど買える額だった。

それでその絨毯を持って帰りました。
これです。




曼荼羅のようにも見える。
伝統的だけど古臭くない。色彩も若々しい。
縁のところの仕上げが胸がギュッてなるくらい素敵。

伝統的な手仕事の絨毯は100年使ったらさらに価値が上がると言われています。
それくらい持つし丈夫。どんどん美しくなる。
そんな私の一生で使いきれないものを手に入れた。

やっと合格した気がする。
ずっとずっと大切にしよう。
この絨毯と生きよう。暮らそう。


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