4時前に国技館前でMさん夫妻と待ち合わせ。先日書いたようにMさんには出版予定の本に登場いただく。K本の飲み仲間であるが、なんでも協力してくれる、と余計なことをいったおかげで、ご自身が作中に登場するはめに。そういう意味でいったのでは、と躊躇されていたが、大手ゼネコンを昨年定年されていたのも偶然とはいえないであろう。 先日、ドキュメンタりーという謳い文句で制作された恐怖ビデオを観たが、ちょっと見ただけで、どこかの劇団員がやる素人の演技だと判った。素人はカメラを見るものである。聞き込みのシーンでは、TVの再現ビデオで見るような役者が出てきた。実に甘い。その点、私の今回の作品には、今のところ素人中の素人しか出てこない。 相撲観戦は大鵬が優勝した千秋楽。おそらく昭和37年か9年以来である。しかも後ろも後ろの席で、土俵が小さかったが、今回は土俵から10メートルないくらいの升席である。着いて丁度、白鳳の土俵入りが観られた。実際観ると、TVで観るより土俵が狭く感じる。仕事を抜けた友人も合流。幕内も最初は豆タンクというような似た体つきが多い気がしたが、上位になると身体も違う。ライブの雰囲気で、どちらが勝とうが勝敗は気にならない。最近TV観戦もご無沙汰で、名前も知らない力士が多いせいもあるのだが。 子供の頃は立会いまでの間が耐えられず、それほど熱中することはなかったが、最もファンだったのが前理事長、放駒の大関魁傑である。「休場は負けと同じ」。なかなかいえるセリフではない。そして育てた横綱がガチンコの大乃国。さもありなん。高校から専門学校時代に熱中した。それもしまいには魁傑と誰が対戦するかにしか興味がなくなり、専門学校の陶器科で粘土を練りながらラジオを聴き、出番の頃には泥だらけで抜け出して、近所の蕎麦屋に観に行った。といっても店の外から覗いたのであるが。 弓取り式を観て、タクシーで本拠地のK本へ。そこからT千穂へと移動。 帰宅後、11日からの銀座プランタンの人形展に出品する作品を選ぶ。例によって、どうしても色を塗り替えたくなってしまうのであった。
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