明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



主人公の人に非ずな物。つまり妖怪である。植える髪を残し完成。妙に笑って見えたところを修正した。こんな物を作ったのは子供の時以来である。怪獣、妖怪の類が大ブームであった。  先日、たまたまリチャード・ウィドマークが映る映像をネットで見たせいで、その影響が出ている気がするが、心がけたのは可愛らしくせず、あくまで不気味に、さらに哀れでなければならない。その感じは出ただろう。鏡花の作中では、空を飛ぶのが珍しいが、それ以外は特に変わったところはない。だからというわけではないが、特に新たなイメージを創作しようとは考えておらず、あくまでパブリックイメージに準じつつ、むしろその性格、心根が表に出るよう心がけた。 昼過ぎに、Kさんと、私が銀座四丁目の交差点を日産側に渡りきったところでコケたさい、爽やかに大笑いしたRさんと蕎麦屋で昼食を食べた。というか昼間から飲んだ。その際、ポケットに入れた頭部を見せた。こうやって持ち歩くのは久しぶりだが、みんなが知っている人物に限る。するとRさん「Kさんにそっくり!」。たしかにその根性、性根はそのままで、創作の神様が参考にせよ、と私に使わした妖精ではないか?と思うくらいだが、外見は似ていない。ところが。 先日、Kさんのオデコを携帯で撮り公開したが、あのせいである。おでこの丸みに、なんとシワを二本取り入れているではないか。こうやって、知らないうちに入り込んできたイメージを使って、常に作っていることが良く判った。



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