明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



先日飲みすぎと風邪で頭におしぼり乗せて震えていたKさんだが、一日空けて昼間からRさんと蕎麦屋で飲んだ。調子悪くて最初大人しかったが、この人はアルコールが回ってくると、覚せい剤を打ったように元気が出てくる。しかしいくらはしゃいでいても表面だけで、疲労はどんどん内部に蓄積されているわけである。翌早朝、久しぶりにT家に朝食を食べに行くと、もういるではないか。酔っ払ったまま、ほとんど寝ずに来てしまった。何をいってるか聞き取り不可能だが、一人はしゃいでいる。 成人式のさい、酔っ払ったKさんを壇上に上げて新成人に観せる、というのはどうであろう。喫煙者に真っ黒な肺の写真を見せる程度には効可があるだろう。そして案の定、酔いが覚めてきた夕方、また寝込んでしまった。この人の学習能力の無さは驚くばかりである。 小学生の時に観た怪獣映画『ガメラ対バルゴン』。記憶は曖昧だが、バルゴンが発する虹色の光線を鏡で反射させ、バルゴンに逆に照射する作戦を試みる。上手くいったかに見えた作戦も一回だけ。博士の解説では、動物は一度痛い目に会うと、二度と繰り返さないのだ、といった。大変感心した小学生の私であった。バルゴンとはいわないまでも、Kさんには、カワウソの爪の垢でも煎じて飲んでもらえないだろうか。

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