明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


珍しく予定通り搬入の準備が完了し、シャワーを浴びる時間もあった。9時に退職金と年金でヒマを持て余すKさんが、キャリアを持って来てくれる。酒臭い。タクシーでプランタン銀座へ。グループ展参加は昨年に続き二度目であるが、アートギャラリー自体がなくなるので今回が最後となる。 Kさんは私の展示にかこつけ、KのRさんと待ち合わせている。この人は下手をすると、こうやって3、4回来る場合がある。まあせいぜい利用して下さい。しかし待ち人来たらず、ウロチョロしている。その間、私の20代の頃からの作品をいくつもコレクションしていただいているSさんと喫茶店へ。私が人物像を制作するとき、その佇まいを現すために、密かにこだわり続けている部分があるのだが、そのあたりを評価いただいているところが大変嬉しい。物事の見え方に共通点があり納得。 プランタンに戻るとKさん、まだウロチョロしている。こちらは寝不足である。早く帰りたいのだ。そこへRさん。酔って約束したものだからKさんが時間を間違えていた。3人でライオンに向う。 銀座4丁目の交差点。私が幼い頃、日本の中心だと思い込んでいた場所である。渡り終わったところでつまずいてコケル。地面が近いな、と思ったら手で支えもせず倒れた。眼鏡が壊れ、滲む程度だが目尻から出血。一瞬寝ていたらしい。おそらくボクシングなら即レフェリーが止めるような、ピストルで射抜かれたような倒れ方だったであろう。白昼の緊迫感を破ったのはRさんの高らかな笑い声であった。本日のハイライト。 地元へ帰り、以後は極端に少ないボキャブラリーでRさんを口説き続けるK。よく同じことを毎日繰り返すものである。今日は先日口説いた女性が同じカウンターに坐ったから、ちょっと面白かった。

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