明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



「タウン誌深川』に入稿直前、急遽気が変わって作り直した蝦蟇仙人の三足のカエル。日々座りっぱなしで仕事する人には、宿命的にマゾヒズムを抱えているものではないか? 無表情な仙人とカエルだったが、対する鉄拐仙人が、ずっと杖にすがった姿を想定していたが、杞憂に動きを付けたので、そのツケが対となる蝦蟇仙人のカエルに回って来たということだろう。一転三足のカエルは仙人の首に手を回し、大口を開けている。これでようやく『蝦蟇鉄拐』納得。 上野動物園は予約なしに入れるようである。虎はガラス越しの分、近くから撮れるようである。反射を消すための偏光フィルターを購入。もしかすると鯉に乗って水中より現れる琴高仙人の水の表現の際にも、使うことになるかもしれない。陰影をなくすと、光の反射、艶も失うことになることまで考えていなかった。おかげで普通の写真家がしないで済んでる苦労をする。しかし、独学我流もそうだが、その余計な苦労が結果的に独自の味を育む。以前はそうとでも思わないと、やってられない、と思っていたが、撮影を待つ最近作を眺めると、それが証明されている気がする。大体、これが味が出ている状態でないとしたら一休何なんだ?という話である。



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