近いうちに虎の撮影を。レンズは中古で買った昔のタムロンズーム二本に、虎でなく、檻に入っていないある動物を撮るため、二束三文で買ったペンタックス、スクリューマウントの望遠レンズを。虎はガラス越しに近くで撮れそうなので偏光フィルターを用意。エドガー・アラン・ボーの『モルグ街の殺人』の犯人のオランウータンは、多摩動物園まで出掛けたが。出来れば近場の上野動物園で。『ジャングルブック』を読んで猛獣が人の目を恐れるというのを真に受け、虎やライオンを睨んで回った幼い私であったが、相手にされず。生き物は、本物を使うことにしていたのに、ガマガエルは作ることになった。ちょっと残念な気もするが、昭和三十年代、連中に様々な非道を働いたせいで今では触りたくもない。まさにバチが当たった。 数年前に飼い猫を虎化して、かつての虎を観たことがなかった絵師の虎図調にしてみた。まあ意図通りにはなったものの、うろちょろする猫を撮るのはマタタビもってしても大変だった。今回いよいよ豊干禅師に絡ませるので、今度は逆に、グウタラな動物園の虎に猫の要素を足そうと考えている。