構想27年、あの角川春樹氏が壮大なスケールで放つエンターテインメント作品が「蒼き狼 地果て海尽きるまで」である。モンゴルの英雄チンギス・ハーンの生涯を描く今作は往年の゛角川映画゛らしく、オール・モンゴルロケで総製作費30億円がつぎ込まれている。
12世紀末のモンゴルでは、部族間の闘争が繰り返されていた。戦いに負ければ、男は殺され、女は゛戦利品゛として扱われていた。モンゴル部族の長の息子として生まれたテムジン(のちのチンギス・ハーン)は、彼らの始祖・蒼き狼の生まれ変わりとして大切に育てられる。しかし、テムジンが14歳のとき父親が毒殺されてから、父の部下たちに見捨てられる。母が対立する部族の出身であり、しかも略奪されてきたときにはすでにテムジンを身ごもっていたのではないかと疑っていたからだ。だがテムジンは、蒼き狼の血筋であることを自ら証明するため、゛モンゴルを統一する゛という壮大な夢に向かって走り始めるのである。そんな矢先、テムジンは最愛の妻・ボルテを敵の長に奪われ、10ヶ月後に妻を救出したとき…彼女は身重の体になっていた。やがて、息子が生まれるが、自分と同じ境遇で息子が生まれたことにテムジンは苦悩する。それでも、モンゴル統一に向け、テムジンは走り続けるしかなかった。
テムジンを演じるのは、「男たちの大和/YAMATO」で角川春樹作品に登場を果たしている反町隆史、その妻には菊川怜、母ホエルンに若村麻由美。監督は「Wの悲劇」で角川作品を飾っている澤井信一郎。CG技術に頼らない壮大な戦闘シーンは、製作総指揮をつとめる角川春樹氏の真骨頂と言えよう。゛大作゛が好きな人には見逃せない作品か。脇に回っている松方弘樹や津川雅彦というベテラン陣には、バラエティー番組への出演が影響しているせいか゛何か゛を期待してみてしまう。
12世紀末のモンゴルでは、部族間の闘争が繰り返されていた。戦いに負ければ、男は殺され、女は゛戦利品゛として扱われていた。モンゴル部族の長の息子として生まれたテムジン(のちのチンギス・ハーン)は、彼らの始祖・蒼き狼の生まれ変わりとして大切に育てられる。しかし、テムジンが14歳のとき父親が毒殺されてから、父の部下たちに見捨てられる。母が対立する部族の出身であり、しかも略奪されてきたときにはすでにテムジンを身ごもっていたのではないかと疑っていたからだ。だがテムジンは、蒼き狼の血筋であることを自ら証明するため、゛モンゴルを統一する゛という壮大な夢に向かって走り始めるのである。そんな矢先、テムジンは最愛の妻・ボルテを敵の長に奪われ、10ヶ月後に妻を救出したとき…彼女は身重の体になっていた。やがて、息子が生まれるが、自分と同じ境遇で息子が生まれたことにテムジンは苦悩する。それでも、モンゴル統一に向け、テムジンは走り続けるしかなかった。
テムジンを演じるのは、「男たちの大和/YAMATO」で角川春樹作品に登場を果たしている反町隆史、その妻には菊川怜、母ホエルンに若村麻由美。監督は「Wの悲劇」で角川作品を飾っている澤井信一郎。CG技術に頼らない壮大な戦闘シーンは、製作総指揮をつとめる角川春樹氏の真骨頂と言えよう。゛大作゛が好きな人には見逃せない作品か。脇に回っている松方弘樹や津川雅彦というベテラン陣には、バラエティー番組への出演が影響しているせいか゛何か゛を期待してみてしまう。