映画の舞台は、ロシアの辺境地であると思われる孤児院。冬となれば寒さが凍てつくような土地だ。そこに、あるイタリア人夫婦が養子縁組みをしようとやってきて、孤児院の施設長からワーニャを紹介する。養子になるということが理解できないでいるワーニャだが、友だちはワーニャを羨む。
ところが、ワーニャより先に養子となって孤児院を出た友だちの本当の母が我が子を引き取りにやってくる。しかし、施設側は子どもが引き取られた連絡先を教えることはあるはずもない。そんな養子を見ていたワーニャは、゛自分の本当の母゛を探す旅に出る。
孤児院で暮らす子どもたちと孤児院を運営する大人。それぞれにどんなイメージを抱いているだろうか。善と悪にメリハリをつけて描かれていながら、悪の大人たちが滑稽にも見える。感情がグッと入っていく…ラストだが、思わずうなってしまう。どううなるかは、見方次第か…。子どもはひたむきに母に会いたかった!という描き方はリアルである。
ワーニャを演じる子役のコーリャ・スピリドノフの澄んだ目に惹きつけられる。
ロシアの新聞に掲載された実話が映画化。撮影は実在の孤児院で行われ、実際の孤児たちも多く出演。2005年、第55回ベルリン国際映画祭少年映画部門でグランプリに輝いている。監督は、アンドレイ・クラフチューク。
(11月7日、朝日生命ホールにて)
ところが、ワーニャより先に養子となって孤児院を出た友だちの本当の母が我が子を引き取りにやってくる。しかし、施設側は子どもが引き取られた連絡先を教えることはあるはずもない。そんな養子を見ていたワーニャは、゛自分の本当の母゛を探す旅に出る。
孤児院で暮らす子どもたちと孤児院を運営する大人。それぞれにどんなイメージを抱いているだろうか。善と悪にメリハリをつけて描かれていながら、悪の大人たちが滑稽にも見える。感情がグッと入っていく…ラストだが、思わずうなってしまう。どううなるかは、見方次第か…。子どもはひたむきに母に会いたかった!という描き方はリアルである。
ワーニャを演じる子役のコーリャ・スピリドノフの澄んだ目に惹きつけられる。
ロシアの新聞に掲載された実話が映画化。撮影は実在の孤児院で行われ、実際の孤児たちも多く出演。2005年、第55回ベルリン国際映画祭少年映画部門でグランプリに輝いている。監督は、アンドレイ・クラフチューク。
(11月7日、朝日生命ホールにて)