『オリオン座からの招待状』で美しい映像と細やかな人間の感情を描いた三枝健起監督の新作。
昭和が終わりかけのころ、愛する家族を守るために、こころならずも殺人を犯してしまった父・修治(時任三郎)は、そのまま逃亡してしまう。父の逃亡から4年が経ち息子のツヨシ(小清水一輝)と妻の芳枝(工藤夕貴)は修治の帰りを待ち続けている。9歳の息子・ツヨシは交番前に張り出された指名手配犯の写真に手を伸ばす。「父ちゃんの顔、忘れそうやもん…」ツヨシのそんな姿は新聞記者・岡本(西島秀俊)は写真におさめ、感動を呼ぶ記事とした。しかし、事件をむしかえしたことで、忘れかけていた人々に記憶を呼びさましてしまう。
この家族に、春は訪れる日はくるのだろうか。
ラスト近く、明け方に暗い家の中から明るい海の景色を見ながら夫を見送る妻の後ろ姿。その明と暗が妻の心の不安さや空虚さが出ているすばらしいシーン。 舞台は佐賀県唐津市呼子。その美しい海の景色と、よき昭和の時代を感じることができる。ハリウッドでも評価の高い工藤夕貴が、力強い『昭和の母』を演じている。
出演は他に、吹石一恵、犬塚弘、高橋ひとみ、宇崎竜童など。
昭和が終わりかけのころ、愛する家族を守るために、こころならずも殺人を犯してしまった父・修治(時任三郎)は、そのまま逃亡してしまう。父の逃亡から4年が経ち息子のツヨシ(小清水一輝)と妻の芳枝(工藤夕貴)は修治の帰りを待ち続けている。9歳の息子・ツヨシは交番前に張り出された指名手配犯の写真に手を伸ばす。「父ちゃんの顔、忘れそうやもん…」ツヨシのそんな姿は新聞記者・岡本(西島秀俊)は写真におさめ、感動を呼ぶ記事とした。しかし、事件をむしかえしたことで、忘れかけていた人々に記憶を呼びさましてしまう。
この家族に、春は訪れる日はくるのだろうか。
ラスト近く、明け方に暗い家の中から明るい海の景色を見ながら夫を見送る妻の後ろ姿。その明と暗が妻の心の不安さや空虚さが出ているすばらしいシーン。 舞台は佐賀県唐津市呼子。その美しい海の景色と、よき昭和の時代を感じることができる。ハリウッドでも評価の高い工藤夕貴が、力強い『昭和の母』を演じている。
出演は他に、吹石一恵、犬塚弘、高橋ひとみ、宇崎竜童など。