夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「ココ・アヴァン・シャネル」(試写会)

2009年09月16日 00時00分58秒 | Weblog
 世界で有名なブランドの一つであるシャネル。人を美しく見せる、華やかな世界にあって、シャネルその人の人生は華やかなものばかりではなかった。今作は、『シャネル』が有名ブランドになるまでの若き日の話を描いている。
 母が亡くなり、父に見捨てられ、田舎の孤児院で育ったシャネル。そして、姉とシャネルは、地方のキャバレーで歌手になることを目指すが、夢破れ、仕立て屋の奥で針子として過ごす。そんなときに、ある将校と出会い愛人となったことから、ココ・シャネルの人生は動き出す。キャバレーの歌手、帽子デザイナー、そして、一流ブランドを作り上げ、成功をおさめる。
 シャネルは、コルセットや動きの悪いファッションを嫌い、当時のファッション界ではおおよそ考えられないスタイルを作り上げた。だがそのファッションは、窮屈な服から女性を解放することとなり、女性の社会進出を後押しすることにもなった。
 ファッションやブランドのことには興味がなくても、100年前の女性の生き方や価値観、社会背景が伝わってくるので、人間ドラマとして十分楽しめる作品となっている。
 主演は『アメリ』のオドレイ・トトウ。ハリウッド映画の時とは違って、ここは、さすがの実力を見せつける。