夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『シャンハイ』(試写会)

2011年07月26日 11時58分04秒 | Weblog
 イギリス、フランス、アメリカ、日本の共同租界地として位置していた上海。そこは、栄華を誇っていたが、欲望や妖しさを持った都でもあった。1941年の上海を舞台に、国々の陰謀と野望の中で、時代に翻弄される男女を描く。
 米国諜報員のポールは、同僚のコナーが殺害された件で上海にやってくる。しかし、捜査線上に浮かび上がるのは謎に包まれた人物ばかりだった。ポールをつけ狙う日本人軍の大佐・タナカ。コナーの恋人のスミコ。日本と闇取引をする上海三合会のボスのアンソニーと、その妻のアンナ。やがて事件は、太平洋戦争へとつながっていく。
 冒頭の、港に船がつかない…という行に注意。あとは、事件のカギを握るスミコが、いつ出てくるか、彼女が話す内容が真相を導く。愛と野望の果てに残るものは…。
 注目の配役は、アンソニー・ランティンにチョウ・ユンファ、アンソニーの妻アンナ・ランティンにコン・リー。ポール・ソームズには『2012』のジョン・キューザック。そして、コナーの恋人で事件の鍵を握る娼婦に菊地凛子。タナカ大佐に渡辺謙。香港映画を観てきた人は、ある種の懐かしさを感じこともあるだろう。監督は『ザ・ライト‐エクソシストの真実‐』のミカエル・ハフストローム。コン・リーの妖艶さは、さすが。菊地凛子は少ししか出てこないが、彼女のポジションがこの映画の要のはずだ。しかし、彼女が何を語ったかは…?この映画、何かが足りないような気が…。
(7月25日、エル・シアターにて試写会。8月20日、公開)