夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『アジョシ』(韓国)

2011年10月01日 20時15分08秒 | Weblog
 今日は映画の日で、特別料金ではあるけれど。久しぶりに満席の中で、韓国映画を観た。昨年度の韓国興行収入No.1。日本でもファンの多いウォンビンが主演ということが動員数を増やしている。観客は、女性中年層がメイン。いわゆる、韓流を支えている世代層だ。ウォンビンの日本での人気は根強そうだ。タイトルの『アジョシ』は“おじさん”という意味である。
 ウォンビンは、『母なる証明』に続いて、今作もシリアスな役どころ。甘いシーンは一切なし、“痛い”シーンの連続で、地下組織の臓器売買の話や麻薬の密売を中心に進められ、人間の欲深さや非情さを描く。
 テシクは、貧しい地域でひっそりと質屋を営んでいる。客を相手にしているとき以外、社会との関係はない。テシクの隣に住むソミは、母子家庭で育ち、ほとんどの時間を一人で過ごしていた。となりのおじさんを、友人のように慕っていた。
 ある日、麻薬密売に巻き込まれたソミの母は、ソミとともに犯罪組織に連れ去られる。ソミを助け出すため、テシクは組織を追う。
 ソミを演じたのは『冬の小鳥』のキム・セロンで、この作品でも存在感を示した。監督は『熱血男児』のイ・ジョンボム。テシクとソミの精神的なつながりだけでなく、『闇の子供たち』のようなテイストもある重いテーマ。むごたらしいシーンもあるので、心を準備して観よう。