「太陽がいっぱい」「殺意の迷宮」などで知られるパトリシア・ハイスミスの小説がもとになったラブロマンス作品。監督は『エデンの彼方に』『アイム・ノット・ゼア』のトッド・ヘインズ。『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェット、『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラが共演している。
1952年のニューヨークのデパート。そこでアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのプレゼントを探すキャロルに応対する。美しく、優雅。気品に満ちながらも、謎めいた雰囲気のその女性に、テレーズは魅了される
。
娘の親権を争っているキャロルと、恋人からプロポーズを受けながらも違和感を感じているテレーズ。キャロルにクリスマスカードを贈ったのを機に、運命が動き出す。
1950年代のアメリカの背景が詩情的。郷愁を誘う風情も物語のひとつ。この時代は、自由のアメリカとはいえども、いろいろ苦しい問題もあったかと思う。
それと、離婚訴訟の内容の細かさなどがやっぱりアメリカ日本なら、まだまだ封建的な時代で女性がこんな主張するのはご法度だったのでは?と、思うシーンも。