夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

舞台『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』

2019年10月07日 09時31分36秒 | Weblog

(10月5日、大阪公演より)

ただいま大ヒット上映中の映画『記憶にございません!』の三谷幸喜監督が脚本・演出する舞台作。

ホームズとワトソンがベーカー街221bで同居を始めたのは1881年の1月といわれている。この作品は、その名コンビが出会ってから、「緋色の研究」で描かれた最初の事件に遭遇するまでの数か月の物語(ホリプロHPより抜粋)。

なぜ、シャーロック・ホームズは名探偵に成り得たかの物語である。

シャーロックの盟友であるワトソンとの友情と信頼の構築。シャーロック・ホームズのことをよく知らなくても、観劇の経験がない人も、三谷幸喜の舞台ってすごいな!と感じることができると思う。視点が独特で、掴みから楽しめるし、最後には落とすべきところに落としてくる。さすがである。

二幕が始まるワトソン夫妻のダンスは、ラストシーンへの布石か。

出演は、柿澤勇人、佐藤二朗、広瀬アリス、八木亜希子、横田栄司、はいだしょうこ、迫田孝也。

広瀬アリスは整った顔とのギャップで、コメディエンヌの才能が同世代の女優の中ではピカイチ。また、八木亜希子も三谷幸喜に女優への道を作られ、彼女自身の明るさとひょうきんさが生かされてきた。こちらも、コメディエンヌとしての才能が開花している。はいだしょうこも、元カラジェンヌでありなら、バラエティでの”抜け感”は際立つ。その女優陣と、舞台経験豊富な若手とベテランの男性陣。

バランスがいいなあと、思う。一幕の1時間だけでも舞台作として惜しくない。ちゃんと観た感があり。