今年、日本初演から30年を迎えた『ミス・サイゴン』。
大阪公演で貴重なエンジニア役が市村正親とキム役が高畑充希のときを先行予約して観劇できた。当方は初見。←ほかのキャストさんにもファンはきちんといらっしゃるので、ミュージカルを見慣れていない私の選択肢として。
高畑充希はオーディションでキム役を得た。
1975年サイゴン。ベトナム戦争末期、爆撃で両親と村を失った17歳のキム(高畑充希)はエンジニア(市村正親)に拾われ、アメリカ軍相手のナイトクラブで働かせられてしまう。最初についたお客は戦争で精神が弱ってしまったクリス(海宝直人)。一夜だけの関係のはずが、クリスはキムと心から愛しあうように。親が決めた婚約者でベトコンのトゥイにクリスとの関係が知れてしまったキムにクリスは国へ連れて帰ると誓う。だが、サイゴンの陥落は迫っていた。
戦争が終わり社会主義国となったベトナム。キムは、必ず戻ってくるというクリスの言葉を信じて難民キャンプで身を潜めて待ち続けていた。だが、収容所で再教育を受けていたエンジニアに人民委員長となったトゥイ(西川大貴)がキムを探し出すように命じる。
一方、帰国したアメリカで今もベトナム戦争の悪夢に苦しむクリスの傍らには、妻のエレンが寄り添っていた。
エンジニアの手引きでキムに再会したトゥイはキムに結婚を迫る。頑なに拒否するキムは、タム(鎌田久遠)という子どもがいることを明らかにする。その混血児をみたトゥイは逆上してしまう。そして、キムは…。
再びエンジニアの下を訪れるキム。エンジニアはタムを連れてアメリカに渡り、もう一旗揚げようと考えていた。そして、エンンジニアはキム母子とともに難民の群れに紛れて国境を越えていく。
高畑充希の「命をあげるよ」。前半一番の見せ場。歌の上手さだけでなく、すごい迫力で息をするのを忘れる。
この「命をあげるよ」を聴いて休憩25分が入るタイミング。
高畑充希が歌うまいのは芝居のうまさと連動してるからかなぁとか思いつつ。
ベトナム戦争からの歴史も気になるし。もともとの素材は蝶々夫人からきているということも気になる。
後半の展開は詳しくできないのがこの作品の特徴でもある。
帝国劇場で始まった初演の『ミス・サイゴン』は、すごかったんだろうなぁとパンフレット読んで思う。
市村正親は、化け物。いや、神です。サービス精神も旺盛!
「アメリカンドリーム」はさすがとしかいいようのない、観ておいてよかった!の独壇場。30年前から唯一のオリジナルキャスト。
高畑充希の舞台作品は去年のミュージカル「ウエイトレス」に引き続き2回目の観劇となった。
市村正親は、昔、藤原竜也と二人舞台していたことがあり、それ以来。
そのとき、藤原竜也に元気なおっさんと言われていましたが、やっぱり元気で、良かった良かった!!