夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『茶飲友達』

2023年05月02日 23時07分20秒 | Weblog

茶飲友達

2013年10月、高齢者売春クラブが警視庁に摘発された。クラブの会員数男性1000名。

女性350名。最高齢は88歳。

まさに、超高齢社会の日本が抱える問題と不安が入り交じった事件がモチーフ。

 

まるでシェアハウスのように仲間がいて、老若男女が集まりワイワイしているような

がある。佐々木マナ(岡本玲)は、高齢者専門のコールガール「茶飲友達(ティーフ

ンド)」を設立。新聞の三行広告に「茶飲友達、募集」と掲載し、希望する男性の元

へ高齢女性を派遣するビジネスを始めた。

在籍する通称“ティー・ガール”たちの中には、介護生活に疲れた女性、ギャンブル依存

の女性、窃盗癖のある女性など様々な事情を抱えた者がいる。一方で、マナと共に「茶

飲友達」を運営する若者たちもまた、閉塞感のある社会の中で何かを抱えて生きている。

そんな彼らをマナは「ファミリー」と呼び、疑似家族のような絆を育んでいた。

 

“ファミリー”と寄り添いながら、自身も孤独を抱えて生きるマナを、朝ドラ「純と愛」

「わろてんか」や映画『弥生、3月ー君を愛した30年』などで幅広く活躍する岡本玲。

監督は、2021年公開『ソワレ』を手がけた外山文治が務めた。”疑似家族”である高齢者

売春クラブを通して、現代社会の閉塞感や孤独感、貧困問題がギュッと詰まった作品。

笑うことろは全くないが、おもしろい。物語が進めば進むほど内容はリアルに。そし

て”疑似家族”の終わり方は…。正義と悪、必要悪? 需要と供給? WIN×WINの関係?

言葉は適切ではないが、すべてにおいて考えさせられる。

 

本作は、ENBUゼミナール「シネマプロジェクト」が手がける第10弾作品。上田慎一郎監

督作品『カメラを止めるな!』など、商業映画とは一線を画する刺激的な映画を作り出し

てきている。インディーズ映画ファンの中では、すでに注目を集めている作品である。

出演は他に、渡辺哲、磯西真喜、海沼未羽、佐野弘樹など多数いるが、それぞれに重要

な役割を担っている。

(十三・セブンシアターにて)