「ゲゲゲの女房」や『神の舌を持つ男』シリーズなどの向井理の祖母・芦村朋子さんの半生が描かれた原作「何日君再来」を深川栄洋監督で映画化したもの。
戦後の混乱期からの日々の歩みを映す。向井理が自身の祖父を、祖母を尾野真千子が演じている。
81歳になった芦村朋子(野際陽子)は慣れないパソコンを操作して、亡夫との軌跡を手記に残そうとしていた。
だが、彼女は重い病に侵されており、代わりに孫の理が手記をまとめることになるのだが、そこには祖父と祖母の歴史が記されていた。
映画では、いろいろな苦難のエピソードを積み重ねている。
だが、苦難ばかりで成功事例がなく救いがない。苦難ばかりだけど楽しい!子どもたちが元気!というのでもない。
かといって夫婦のほのぼのとしたものが登場するわけでもなく、すべてにおいて中途半端な感じがする。
深川監督の映像は相変わらず郷愁を誘うもので良いけれど、肝心の内容がさみしかった
ちなみに、タイトルの「何日君再来」もなぜそれがタイトルなのかも、伝わってこない。中華圏らしきものを感じるのは冒頭だけ
ただ、尾野真千子の演技には救われる。それだけは素晴らしかった。