最近のGetUpEnglishは、ネタが切れそうになると、アメリカの演説を紹介しております。
でも、これは経験上からもいえるのですが、英米人は演説が一つの表現方法として完全に確立されているので、そんな彼らの生の声を耳に傾け、そのスクリプトをよく読んでみることは、非常に効果的な英語学習法です。オバマの演説本がよく売れているのも、結局そうした学習法が再び注目されたからではないでしょうか?
ということで、本日と明日のGetUpEnglishでは、バラク・オバマ(Barack Obama, 1961- )が2004年の民主党大会で行なった演説を紹介します。
2004年7月27日、ボストンの民主党大会で行なったこの名演説により、バラク・オバマはその名を全米に知らしめました。
○Practical Example
"Well, I say to them tonight, there is not a liberal America and a conservative America ? there is the United States of America. There is not a Black America and a White America and Latino America and Asian America ?there’s the United States of America."
「こういう人たちに対して、私は今夜、こう言いたいと思います。リベラルなアメリカも保守的なアメリカもない、あるのはアメリカ合衆国だ。黒人のアメリカも白人のアメリカもラテン系のアメリカもアジア系のアメリカもない、あるのはアメリカ合衆国だ」
ここでオバマが言っている「こういう人たち」(them)とは、who are preparing to divide us ? the spin masters, the negative ad peddlers who embrace the politics of “anything goes(われらを分裂させようとする者たち――巧みに情報操作をして、中傷広告をばらまき、「何でもあり」の駆け引きを仕掛ける者たち)のこと。
それにしても、大変力強いことばです。このことばに、聴衆は大いに盛り上がります。
以下の本の付属CDで、オバマの生声が聴けるだけでなく、聴衆の興奮ぶりも感じ取れますので、ぜひご確認ください。
『名演説で学ぶアメリカの文化と社会』(上岡伸雄編著、研究社)
http://webshop.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-45226-1.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4327452262
http://books.rakuten.co.jp/rb/4-9784327452261/item/6259648/
●Extra Point
つづいて、オバマは、「統一体としてのアメリカ」を訴えます。
◎Extra Example
"We are one people, all of us pledging allegiance to the stars and stripes, all of us defending the United States of America."
「私たちは一つの国民です。誰もが星条旗に対し忠誠を誓い、私たち全員が合衆国を守っているのです」
バラク・オバマの原点は、まさにこの演説にあると思います。
(先ほど紹介した本には、この演説についての非常にわかりやすい解説もついていますので、ぜひ読んでみてください。)
My Friend Peter Serafin wrote this great article for the Wall Street Journal.
"Hawaii Unaffected by Tsunami"