intricateは「(話・模様・機械などが)込み入った, 入り組んだ, 複雑な; わかりにくい」(コンパスローズ)であるが、必ずしも悪い意味で使われるばかりではない。
状況によってはいい意味でも使われる。
「コンパスローズ」には、類語表も掲載されている。
complex 互いに関連する込み入った要素から成り立ち, 理解するのにかなりの研究と知識を必要とするような複雑さ.
complicated 非常に込み入っていて分析や理解が困難なほどの複雑さ.
sophisticated 最新の技術を導入して高度に複雑・精密[精巧]な性能の優秀さ.
intricate 緻密にデザインされ細部が込み入っている複雑さ.
involved 互いに入り組んだ要素から成り, 部分を抜き出したり, 分析したりするのが困難な複雑さ. 特に人の立場・環境・考えなどについて用いる.
状況によってはいい意味で使われているので、英日翻訳ではその感じを表現する必要がある。
今日のGetUpEnglishはこの表現を考えてみよう。
○Practical Point
"It is an intricate machine. It must be assembled bit by bit."
「それは精巧な機械だから、ひとつひとつ組み立てていかなくてはならない」
●Extra Example
次のような場合はどうか?
◎Extra Example
"The Armorer gilded the Darksaber with intricate patterns."
「アーマラーはダークセーバーに繊細な模様を施した」
「入り組んだ」「複雑な」などとすると、ややネガティブなイメージを持たれてしまうので、明らかにいい意味で使っているとわかるのであれば、配慮したほうがいいかもしれない。
『桐生タイムス』の連載エッセイ「永遠の英語学習者の仕事録」の第18回が同紙2022年9月24日号に掲載されました。
https://kiryutimes.co.jp/uesugi/
『桐生タイムス』の連載も18回目。
https://kiryutimes.co.jp/column/uesugi/33407/
「変化への不安」の心理構造を理解し、「行動できる」自分に変わる 上杉隼人─永遠の英語学習者の仕事録【18】
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編集者で翻訳者としても活躍する上杉隼人さんが英文を交えながら、翻訳という仕事のおもしろさや奥深さなどを、エピソードとともに語ります。今回紹介する本は、『Flying Without a Net 命綱なしで飛べ!』(仮題、トマス・J・デロング著、上杉隼人訳、サンマーク出版より、2023年発売予定)です。(毎月第4土曜掲載)
こちらからダウンロードできます。
https://kiryutimes.co.jp/wp/wp-content/uploads/20220924_018_uesugi.pdf
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