mereは、「ほんの、単なる、まったく……に過ぎない」。よくa mereと不定冠詞aと一緒に用いられる。
○Practical Example
"How much did your new mobile phone cost, Mr. Son?"
"It cost a mere 3000 yen. Pretty cheap, eh?"
「孫さん、孫さんの新しい携帯はいくらしましたか?」
「たった3000円です。かなり安いでしょう?」
●Extra Point
形容詞merelyも大変よく用いられる。「ただ、単に」に近い。
◎Extra Example
"What were you doing in Nicole's bedroom, Gordon?"
"Me? Oh, I was merely looking in her drawers for some old photos. Really."
「ゴードン、あなた、二コルの寝室で何してたのよ?」
「ぼく? ああ、彼女のタンスに古い写真があるんじゃないかと探してただけだ。ほんとだよ」
wealthは、「富、財産」「富裕」。
○Practical Example
"There's a lot of wealth in the Den'en Chofu area."
"I can't afford to live there. The houses are too expensive."
「田園調布にはお金持ちが多い」
「あそこには住めない。物件が高すぎる」
●Extra Point
形容詞はwealthy(富んだ、富裕な)。
◎Extra Example
"I want to be wealthy someday."
"I'd rather be healthy than wealthy. What good is money if you're unhealthy?"
「いつか金持ちになりたい」
「ぼくはお金より健康だ。お金があったって、体を壊したら何にもならないだろう?」
healthy(「健康な、壮健な、異状のない」「健康によい、衛生的な」)は、今では日本語で普通に使われている。誰もがその意味を知っていると思う。
○Practical Example
"It isn't healthy to eat trans fats."
"You're right, Jane. Even a little bit is bad for you."
「トランス脂肪酸は体によくないね?」
「ジェーン、その通り。ほんの少しでも体によくない」
trans fatsは、trans-fatty acids(トランス(型)脂肪酸)の略。トランス(型)脂肪酸は、特にマーガリンやショートニングなどの製造時に植物油に水素添加をする過程で生じるもので、 いわゆる悪玉コレステロールを増やし心臓病などにつながるとして、アメリカなどでは摂取削減が奨励されているし、デンマークなどではすでにその使用が禁じられている。
●Extra Point
healthyの反意語は、unhealthy(不健康な)。
◎Extra Example
"Traditional Japanese food is very healthy, isn't it, Mr. Doi."
"Yes, Mr. Oliver. But today many Japanese are eating a very unhealthy diet.
「土井さん、伝統的な日本料理は体にいいですよね?」
「そうだよ、オリバーさん。でも最近はたくさんの日本人が健康的でない食事をしているね」
dietは、ここでは「食事、食べ物」
crisisは「危機」。
○Practical Example
"Listen, George, we are having a real crisis in the world now."
"Come on, Al, don't exaggerate. Just because the planet is getting hotter, it doesn't mean there's a crisis."
「いいかい、ジョージ、世界はいまほんとうに危機に瀕しているんだ」
「おいおい、アル、そんな大げさな言い方をするなよ。地球は温暖化しているかもしれないが、だからと言って危機に瀕しているとは言えないよ」
●Extra Point
crisisの複数形はcrises. thesisの複数形が(「論題」「(作文・論文の)題目」「作文」)はtheses, neurosis(神経症、ノイローゼ)の複数形がneurosesとなるのと同じように、末尾が-sesとなる。どれもギリシャ語源の単語。
◎Extra Example
"The world is facing a lot of crises these days."
"Relax, Al. Just have a drink and forget about the crises, okay?"
「現在、世界はさまざまな危機に直面しているんだ」
「アル、落ちつけよ。一杯飲んで、危機がどうしたなんてことは忘れろよ、いいか?」
foolは「ばか、ばか者、あほう」。4月1日は"April Fool's Day"(4月ばか)と呼ばれる。
○Practical Example
"Don't be a fool, Akiko. If you don't marry Hiroshi, somebody else will."
"You're right, Tamiko. I'll marry him."
「晶子、ばか言わないでよ。あなたが寛と結婚しないと、誰がほかの人が彼と結婚しちゃうよ」
「多美子、あなたの言う通りよ。わたし、寛と結婚する」
●Extra Point
形容詞はfoolish(愚かな、ばかな)。同義語しては、silly(ばかな、愚かな、おめでたい)やridiculous(おかしい、ばかげた、ばかばかしい)やstupid(愚かな、無分別な、ばかな)がある。
◎Extra Example
"I did a really foolish, stupid, ridiculous and silly thing. I married Hiroshi."
"Don't worry, Akiko. You can always get a divorce."
「わたし、ほんとにばかでとんまで間抜けだったわ。寛なんかと結婚しちゃうなんて」
「心配しないよ、晶子。いつでも離婚できるから」
optionは、「選択、取捨(choice)」。
○Practical Example
"What options are open to you for your holiday, Mr. Yeats?"
"I can either go to Dublin or London."
「お休みに入ったら、どっち方面に行くのですか、イェーツさん?」
「ダブリンにもロンドンにも行けますよ」
●Extra Point
形容詞はoptional.
◎Extra Example
"Does this Nissan model come with a car navigation system?"
"No, Ms. Gondolla. That's optional. Do you want to include it in the purchase?"
「この日産車にはカーナビは付いていますか?」
「いいえ、ゴンドーラさん、それはオプショナルになってしまいます。ご購入時にお付けになりますか?」
☆Extra Extra Example
政治でよく使われる言い方に、次のものがある。
"We are not ruling out any option."
これは次のように言い換えても、意味は同じ。
"All options are on the table."
どちらも「あらゆる選択肢を排除しない」という意味になる。on the tableは、「(議案など)検討用に提出されて、上程[提案]されて」。
something to beで、何か「特別な仕事をする」とか、「特別な人間になる」というような意味を示す。
○Practical Example
"I want to be a biologist someday."
"Oh, that's something to be! Good idea, Mr. Mendel."
「いつか生物学者になりたい」
「ああ、それはいい! いい考えですよ、メンデルさん」
●Extra Point
something to beは、ほかの多くの英語と同じで、皮肉をこめた言い方でも用いられる。この表現も、皮肉がこめられると、まったく逆の意味になってしまう。「そんなのすることじゃない」とか、「そんなのになるべきじゃない」といいうような意味になる。ジョン・レノンが残した曲“Working Class Hero”(1970年にリリースされたJohn Lennon/Plastic Ono Bandに収録)に、そのいちばんいい例を見ることができる。ジョンはこんなふうに歌っている。
When you can’t really function you’re so full of fear
A working class hero is something to be
とてもおそろしくて役目が果たせないなら
労働階級の英雄になんてなるもんじゃない
◎Extra Example
"A working class hero is something to be."
"Yeah. You can't really function, you're so full of fear."
「労働階級の英雄なんて、なるもんじゃないな」
「ああ。そんな役目は果たせない。ほんとにおそろしくてびびっちまうよ」
hugeは、もちろん「巨大な、莫大な」という意味だが、口語表現では「とても有名な、超人気の、ビッグな」という意味でも使われる。
○Practical Example
"I hear that Hideki's dad is kind of famous in Osaka, really huge."
"Yeah. He's huge. Everyone in biology knows his work."
「英樹のお父さんは大阪で名前が知られているみたいだね。超有名だ」
「そうだよ。ほんとうに有名だ。生物学をやっている人なら、誰でも知っている」
●Extra Point
hugely successful(大成功の)という表現もよく使われる。
◎Extra Example
"I hear that Hideki's dad is hugely successful in business, too."
"Yeah. He's sold some of his innovations to a leading biotechnology company."
「英樹のお父さんはビジネスでも大変な成功をおさめているらしいね」
「ああ、自分が発明したものの権利を、一流のバイオテクノロジーの会社に売ったんだ」
to collaborateで、「共同して働く」。
○Practical Example
"Are you and Ludwig collaborating on a concert, Johan?"
"No way. I wouldn't work with that guy for all the tea in China."
「ヨハン、君はルドウィグとコンサートで共演するのかい?」
「そんなことありえないよ。あの男とはどんなことがあっても絶対に一緒に仕事したくない」
not for all the tea in Chinaで、「どんなこと[理由、利益など]があっても……しない」。
no wayは2006/06/18のGetUpEnglishを参照。
●Extra Point
名詞形はcollaboration(「共同」「合作、共同研究、コラボレーション」)
◎Extra Example
"A collaboration between you and Ludwig would be great."
"No way, Franz. I wouldn't collaborate with him for all the tea in China."
「君とルドウィグが共演したら、すばらしいよ」
「フランツ、それはありえないよ。あの男とはどんなことがあっても絶対に一緒に仕事したくない」
これはto save money(お金を貯金する、節約する)の擬態語表現。「(食物・金銭などを)けちけちする、ちびちび[けちけちして]与える」という感じ。
○Practical Example
"Why didn't you buy a new coat in Rome, Miyako?"
"I've been skimping and saving lately. I want to have enough money for a new handbag."
「美也子、ローマで新しいコートを買ったらよかったじゃない」
「最近、お金をけちけち節約しているのよ、お金を貯めて、新しいハンドバックを買いたいの」
●Extra Point
形容詞のskimpyは、「けちけちした、けちん坊の」のほか、「不十分な、貧弱な、(服など)短くて露出度が高い」という意味がある。
◎Extra Example
"Did you hear? Miyako caught a very bad cold in Rome."
"No wonder. She only took a skimpy jacket there. She should have bought a new coat."
「聞いた? 美也子はローマでひどい風邪を引いたんだって」
「無理ないわ。向こうで彼女は薄手のジャケットしか羽織っていなかったから。新しいコートを買ったらよかったのに」
scheduleは「スケジュール、予定」の意味で日本でもよく使われる。
○Practical Example
"I have a very busy schedule from the minute I arrive in Shanghai."
"Please phone me when you get there, honey. I just want to know that you've arrived safely."
「上海に着いてからは、スケジュールがぎっしりだよ」
「着いたら電話をちょうだい。無事着いたかどうか知らせて」
●Extra Point
「(特定の日時に)予定する」と動詞to scheduleとしても用いられる。
◎Extra Example
"I've scheduled a meeting for tomorrow at 10:00. Can you make it?"
"I'll try, Ms. Liu. I may be a few minutes late, though."
「明日、10時に会議を予定している。君は出られるかな?」
「劉さん、なんとか調整してみます。2,3分遅れてしまうかもしれませんが」
形容詞leadingは、「首位の、第一流の、指折りの、すぐれた」「主要な、主な」、あるいは場合によっては「有名な」。
○Practical Example
"Hideki's dad is a leading scientist in the field of biology."
"Some people say he deserves the Nobel Prize."
「英樹のお父さんは、一流の生物学者だ」
「ノーベル賞をもらってもおかしくないという人もいるよ」
●Extra Point
bigもこのleadingと同じ意味で用いられることがよくある。場合によっては、「有名な」と訳すとぴったりすることがある。
◎Extra Example
"Sachiko's uncle is a big lawyer in Osaka."
"Some people say he's the leading expert on environmental law in Japan."
「祥子のおじさんは大阪では有名な弁護士だ」
「日本の環境問題の法律の第一人者という人もいるよ」
transparentは、よく知られているとおり、「透明な、透き通った」「透けて見える」。この語は文字通りの意味でも、比喩的にも用いられる。
○Practical Example
"Did you see Kate's blouse? It was transparent!"
"Did I see it? Of course I saw it, Mr. Mossberg. I saw nothing else!"
「ケイトのブラウス見たかい? 透け透けだったよ」
「ぼくがそれを見たかですって? モスバーグさん、もちろん見ましたよ。それ以外、何も見てません!」
●Extra Point
「(性格など)率直な、あけっぴろげな」と比喩的な意味でも使われる。
◎Extra Example
"I think that everything about elections should be transparent."
"You're right. Politicians ought to be forced to tell everyone where their money came from."
「選挙はすべてガラス張りの状態で行なわれるべきだ」
「その通り。政治家はどこからお金が入ったか、すべての人に対して明らかにすべきだよ」
to make a sceneで、「大騒ぎをする、醜態をさらす」。
○Practical Example
"Mr. Abe was making a scene at the restaurant. I was so embarrassed."
"Me too. He started shouting at the poor waitress because she didn't put enough ice in his whisky."
「阿部さんがレストランで大騒ぎをしてたわね。ほんとに恥ずかしかった」
「ぼくもだよ。水割りウィスキーに氷が少ないって、かわいそうなウィトレスを怒鳴りつけたんだ」
●Extra Point
形容詞bigが付け加えられることがある。
◎Extra Example
"Mr. Abe made a big scene at the restaurant, complaining in a loud voice."
"Oh God, I could have dug a hole and jumped in it, I was so embarrassed."
「阿部さんはレストランで大騒ぎした。大声を出して、何か文句を言っていたよ」
「ほんとに、わたしはどこかに穴を掘って、そこに飛び込んでしまいたかったわ。ほんとに恥ずかしかった」
日本語では「穴があったら入りたい」と言うが、細かい部分違うものの、to dig a hole and jump inは、この日本語表現に似ている。面白いことに(interestingly[GetUpEnglishの2007/03/29をご参照ください)、日本語を話す人も、英語を話す人も、恥ずかしい時は穴に入りたいと思うようだ。
sign languageは「手話」。
○Practical Example
"These days a lot of news programs are also given in sign language."
"It really helps people who are deaf or hard of hearing."
「最近は手話でたくさんのニュースが伝えられているね」
「それで耳の不自由な人たちはほんとうに助かっているよ」
●Extra Point
to be signedと受身形で使われることは以前はあまりなかったが、最近はよく目にする。
◎Extra Examples
"Is the evening news program signed in your country?"
"On some channels it is. But all channels should start doing it, I think."
「あなたの国では夕方のニュース番組が手話でも流されている?」
「いくつかのチャンネルでは流されているよ。でも、すべてのチャンネルで流すべきだと思う」