東京は久しぶりに大雪に見舞われました。朝は冷え込んで、路面に雪が凍結しているところもあります。皆さん、朝の通勤・通学の際には足元に十分お気をつけください。
で、大雪はheavy snowだ。今日のGetUpEnglishはこの語を学習しよう。
○Practical Example
"Hot dog! The school text just announced that because of this heavy snow there'll be no school tomorrow!"
「わーい! この大雪であしたは休校になるって、今学校からメッセージがあった」
hot dogは口語表現で、「ワーイ、やったー」
●Extra Point
heavy snowfallという言い方もよく使われる。
◎Extra Example
"The train schedule has been disrupted by the heavy snowfall."
"That means it's going to take twice as long as usual."
「大雪でダイヤが乱れてるって」
「じゃあ、いつもの倍は時間がかかるな」
ディズニー+で配信中され、話題を集めている『ボバ・フェット』。
ボバ・フェットを支える美しき暗殺者フェネック・シャンド(Fennec Shand)も人気大沸騰中だ。
フェネックは『マンダロリアン』にも出てきて、『スター・ウォーズ「マンダロリアン」シーズン1 公式アートブック』でコンセプトアートを見ることができる。
本日のGetUpEnglishはその一部を紹介する。
“Fennec was super fun and one of those rare designs where you do one or two concepts and it’s done. I wanted to go with a geometric, fashionable, ninja-samurai-assassin [laughs]. She’s a professional and uses her money to fund what she needs for her profession. For the helmet, I wanted something a little more Rocketeer, a little more retro, like a Metropolis kind of vibe.” Matyas
「フェネックをイメージするのはすごく面白かったし、あまりないことだけど、複数のイメージを同時に推し進めて、うまくいったよ。そう、幾何学的で、ファッショナブルで、『忍者侍』を思わせる暗殺者にしようとしたんだ(笑)。彼女はプロフェッショナルで、仕事に必要なものには十分投資する。ヘルメットはロケット射手がつけているようなやつというか、『メトロポリス』*1のアンドロイド・マリアを思わせる、ちょっとレトロな感じにしたかった」(マティアス)
“For her thin visor, I was looking at medieval jousting helmets. A little more feminine and curved but very aggressive.” Matyas
“[Fennec Shand actor] Ming-Na Wen had a huge influence on some of the story logic and her dialogue. I loved that collaboration with her.” Filoni
「ヘルメット下の細いバイザーは、中世の騎士のものを意識した。女性用らしく少しカーブをつけたけど、とても攻撃的に見える」(マティアス)
「フェネックを演じるミンナ・ウェン*2の存在が、ストーリー展開とセリフ回しに大きな影響をもたらしたよ。ミンナと仕事をするのは楽しかった」(フィローニ)
そして原書には空白が目立つので、翻訳書は全ページに以下のような注を付け足した。
*1: フリッツ・ラングがニューヨークをイメージした未来都市を舞台に監督したSF無声映画。ドイツのヴァイマル時代の1927年に公開され、大衆を扇動する悪のアンドロイド・マリアは世界中に衝撃を与えた。完全版は210分に及ぶ長尺だが散逸し、3割近いフィルムは未だ発見されていない。/*2: 1963年、マカオ生まれ。中国名は溫明娜。ニューヨークで育ち、大学で演劇を専攻。『ムーラン』(1998年)で男装の女戦士の声優を務めて脚光を浴びる(当時の芸名はミン・ナ)。以後、東洋系アクション女優としての地位を確立した。
『スター・ウォーズ「マンダロリアン」シーズン1 公式アートブック』で、超クールなフェネック・シャンドとミンナ・ウェンをぜひご確認いただきたい。
茨城県に2022年の干支である寅の巨大な地上絵が現れた。
今日のGetUpEnlishはこのニュースを読んでみよう。
https://www.asahi.com/ajw/articles/14506985
HITACHINAKA, Ibaraki Prefecture--A park here used pine tree branches, pine cones and other natural materials to create a massive rendition of a tiger, the animal in the Chinese zodiac for 2022.
pine cone(s): 松ぼっくり
rendition: 演出
Chinese zodiac: 干支
The artwork for the Year of the Tiger at the Hitachi Seaside Park was unveiled Dec. 18 and measures 22 meters by 30 meters. Dried kochia plants were used for the tiger’s fur.
kochia: コキア、ホウキグサ
It is best viewed from the park’s Ferris wheel, which takes roughly 15 minutes to make a full rotation. Visitors say the ride gives them an opportunity to snap photos of the tiger from all sorts of angles.
Ferris wheel: 観覧車
The artwork will remain on display until Jan. 10. The park will be closed on Dec. 21, Dec. 31 and Jan. 1.
2022年も何冊か翻訳書の刊行を予定しているが、まずはこの本を訳了した。
A Day in the Life of a Poo, a Gnu, and You
By Mike Barfield
Illustrated by Jess Bradley
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/c5af1750ac4d93b8f1fb29d5c250e0e1
今日のGetUpEnglishはこの一部を紹介する。
A DAY IN THE LIFE OF A...LICHEN
地衣の1日
Hi, I'm a lichen.
ハイ、僕は地衣。
Ahem, excuse me?
エヘン! 何だって?
Sorry, I meant to say 'we're' a lichen.
ごめんなさい、「僕たち」は地衣だね。
That's better.
そういうこと。
I say ‘we’ because lichen is a ‘symbiotic’ organism. That means we’re actually several different organisms working together.
どうして「僕たち」かと言えば、地衣はいくつか異なる有機体が合わさって活動しているからだ。
Lichen is part fungi and part algae. We’re a specific type known as reindeer lichen. That's because we're their favourite food.
地衣は菌類と藻類の複合体。僕たちはハナゴケで、トナカイゴケとも呼ばれている。トナカイが僕らを餌にするからだ。
Most lichens grow very slowly - about 1 mm per year. One specimen, called the Arctic ‘map’ lichen, is over 8,600 years old.
地衣は成長するのがすっごく遅い。大体1年に1ミリくらいしか伸びない。北極にチズゴケっていう地衣類の仲間がいるんだけど、確かもう8600歳を超えてるはず。
Lichens come in an incredible range of colours and forms, and can be found worldwide and in lots of different habitats.
地衣は信じられなくくらいいろんな色と形があって、世界中のあらゆる場所で見られる。
One species, the sunburst lichen, even survived 14 days of exposure in space.
サンバースト地衣(sunburst lichen)という仲間もいるんだけど、宇宙に放り出されたも14日くらいしか生きてた。
So, you see, great things happen when we stick together.
だから、僕たち、一緒になったほうがいい。
We just got eaten by a reindeer, you fool.
一緒になったとたん、トナカイに食べられちゃったじゃないか。まったくもう。
この本にあわせて、もう1冊同じ著者の本を刊行予定(できれば同時刊行したい)。
どうか2022年もよろしくお願いします。
Asahi Weeklyの和田明郎記者のPhase It Rightは大変勉強になる。
2022年もこちらで句動詞を学習したい。
January 2-9, 2022号からいくつか紹介する。
「(人を)だます」はsucker intoだ。
○Practical Example
“Shota is so naïve that he was suckered into marrying a woman who only wanted his money.
“He is such a sheltered rich kid. The damage is done.”
「ショータは世間知らずで、金目当ての女性に騙されて結婚した」
「あいつはいいとこのお坊ちゃんだからな。もう取り返しがつかない」
The damage is done.はことわざで、「害はなされた(既に手遅れだ)」
●Extra Point
「かいつまんで言う」はsum up.
◎Extra Example
Excuse me. Could you sum up the difference between this air purifier and that one? I’m not good at new appliances.
「すみません。この空気清浄機とあの空気清浄機、違いをかいつまんで説明してもらえますか? 新しいで家電製品には弱いんです」
個人使用目的での大麻の栽培と所持がマルタで合法化された。欧州の国では初めて。規制省庁を設置して販売を管理するという。
ここでそのニュースが読める。
以下の部分のパラグラフにご注目いただきたい。
The bill was promoted by Equality Minister Owen Bonnici, who says Malta has adopted a "harm-reduction approach" with the establishment of an authority to regulate the sale of cannabis for personal use by adults from non-profit associations.
マルタは「危険を減らす方法」、すなわち犯罪組織の麻薬取引介在を減らす方法を採用した、ということだが、このadoptに対して、Asahi WeeklyのJanuary 2-9, 2022号に実にありがたい注が記されている。
まぎらわしいadaptとadopt
(ここに示した)adopt(ed)は「(方法・習慣・技術などを)採り入れる、採用する」の意味です。adoptは「養子などを引き取る」の意味でも使われます。語源的には「ad(=to)+opt(選ぶ)」で、optはoption(選択)から連想できます。
つづりがよく似たadaptは「(必要に合うように)適応・適合させる」の意味で、電気器具の「アダプター(adaptor)」との関連で覚えておきましょう。語源的には「ad(=to)+apto(正確に合わす)」。
発音が似ている2語を混同した結果、滑けいな効果を生み出すことをmalapropismと呼びます。「音楽の天才」= musical prodigyをmusical progeny(progenyは「成果・産物」)としてしまうなどが典型例です。
2022年もAsahi Weeklyを毎週隅々まで読むつもりだ。
重度の自閉症を抱えながら、ふたつの大きな奨学金を得て、現在はオックスフォード大学大学院で学ぶJory Flemingさん。
フレミングさんのこのすばらしい本を昨年からずっと読んでいる。
How to Be Human: An Autistic Man's Guide to Life
By Jory Fleming With Lyric Winik
https://www.simonandschuster.com/books/How-to-Be-Human/Jory-Fleming/9781501180507
こんな言い方があった。
2022年最初のGetUpEnglishは本書の一部を紹介する。
Given that Jory doesn't like language and his brain is not wired for words, how did he develop his language skills? The answer is years of speech therapy and practice. But,s we discussed, using language and being comfortable with using language are two very different things. Fundamental to Jory’s communication with the outside world is his translation process, taking the concepts embedded in his “Jory’s beads" and trying to put them into words that can be understood by everyone else around him. His facility with languages also directly linked to his environment and his amount of mental energy.
ジョリーは言葉を使うのが好きではなく、一つひとつの語に脳が結びついていることもないとすれば、どうやって言葉を使えるようになったのだろう? 何年も言語セラピーを受けて、訓練を積んだからだ。だが、すでに話した通り、言葉を使うことと、言葉を使って気持ちよくなることは、まったく別のことだ。ジョリーが外の世界とコミュニケーションをはかる上でまずしなければならないのは、イメージを言葉に置き換えることだ。すなわち、「ジョリーのビーズ」に埋め込まれた概念を取り込み、周りの者が全員理解できる言葉に置き換えるのだ。ジョリーがうまく言葉を使えるかどうかも、周りの状況および自身の精神エネルギー量に直接関連する。
facilityは「容易さ、器用さ」であるが、「名詞」→「名詞」対応で日本語にすると日本語が硬くなることがよくあるので、「言葉をうまくつかえるかどうかは…」くらいに動詞の言い方で「品詞転換」して訳してもいいだろう。ただ、注意しなければいけないのは、語数はなるべく抑えて、説明的な言い方にしないことだ。すると英語は自然なのだが、日本語がやや情報過多で重い印象を与えてしまうことになる。
自閉症の人の脳がどのように言われたことをとらえ、言語化するか、ずっとわからなかった。だが、フレミングさんは自分の脳の動きを自分の言葉で説明しているのだ。これは非常に画期的なことだ。
本書にも繰り返し書かれているが、フレミングさんが定型発達者と特に問題なく会話ができるようになったのはフレミングさんがものすごく努力をしたからであり、周りの人たちがそれを温かく支えたからだ。
そんなフレミングさんの言葉を通じて自閉症の人たちが思っていること、見ていることを理解することで、われわれの自閉症の人たちに対する見方は変わるだろし、そうすればこの人たちの世界も変えることができるはずだ。それによって、わたしたちが共に生活するこの世界も変わる。
本書に書かれているジョリー・フレミングさんの一言一言が胸に響く。
明けまして、おめでとうございます。
ここ数年、劇的に仕事量が増えてしまい、毎日の更新が遅れてしまっています。
今年もどんなに忙しくても毎日更新しますし、更新が遅れないように心がけますので、どうかGeUpEnglishを見捨てず、毎日チェックしていただけますよう、お願い申し上げます。
2020年の元旦にこの記事をUPしました。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/81e953386014d439087bf1d49fec19b2
2項目は実現できましたが、3項目は実現できませんでした(そもそも実現できないものもある)。
2022年もNew Year Resolutionを立てて、その実現に努力したいと思います。
本年もGetUpEnglishをよろしくお願いします。
2022/1/1 上杉隼人
Happy New Year.
I want to thank all of my wonderful readers for coming to GetUpEnglish over the past year.
Thanks to your support, we have finished 2021 with over 130,000 from you.
May I wish all of you a very healthy and happy 2022.
Happy New Year!
Yours,
Uesugi Hayato