北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

パノラマカーに名古屋城、大須に栄に名古屋駅 名古屋観光紀行

2007-12-21 11:24:50 | 旅行記

■名古屋展開

 名古屋は、現在日本で最も活気を持った街の一つである。古都京都が文化の都ならば、名古屋は製造業の街かもしれない。トヨタを筆頭とする自動車産業と三菱重工の航空産業、どちらも技術の最先端を必要とする技術立国日本の至宝だ。

Img_1839  名古屋といえば、名古屋鉄道。阪急、京阪、近鉄に南海、そして阪神とJRが入り乱れる激戦関西鉄道網、同じく多数の私鉄とJRがダイヤ合戦を繰り広げる関東に対して、名古屋を中心とする東海地方は、名鉄とJRの競争、鉄道と自動車の死闘といったかたちか。元々多くの私鉄が合併して誕生した名鉄は、その経緯の複雑さを代弁するかのように車輌も個性に溢れており、写真の7000形パノラマカーのように、非常に面白い形をした急行車両も多数運行されている。

Img_1880  名古屋のC.ジョニー氏と、神宮前駅で合流し、一時間ほど撮影を行う。C.ジョニー氏曰く、名鉄名古屋駅に近い神宮前駅は、特急停車駅であり、中部国際空港に向かう列車や本線車輌、更に蒲郡や御嵩、犬山に向かう支線車輌を良好な撮影環境でカメラに収めることが出来るポイントとのこと。写真は左の急行5700形、そして通勤電車6000形。

Img_1911  熱田神宮。Shin氏と合流するべく、名古屋駅へ向かう道程で参拝した。創祀1900年という熱田神宮は、お正月には伊勢神宮よりも多くの参拝者が訪れるという。熱田神宮という名前は知っていたものの、ここまで古いとは思いもせず、ただただ、賽銭を投じて無心に柏手を打った一行、早くしないと合流時間もあるので移動を開始。

Img_1898  その途中、全面展望が自慢の1000形特急電車の行き違いを偶然撮影。この踏み切りは神宮前駅に接しており、鉄道運行本数がJR東海道本線を併走していることから非常に多く、係員さんが手動で踏み切りを作動させる手動式踏み切りである。しかし、首都圏で記憶に新しい東武線の悲劇を例に挙げるまでもなく、安全性の観点から、この手動式踏み切りも間もなく廃止されるという。

Img_1960  熱田駅から名古屋駅へ。ここでShin氏が到着するまで再び鉄道車両を撮影。

 写真は特急「しなの」。長野県と名古屋や大阪を結ぶ特急車輌である。手前は211系。国鉄最後の通勤車輌とも言える車輌で、セミクロスシート方式を採用、多くが快速などに用いられていたが、近年ではかなり新型車輌に押され気味。

Img_1980  Shin氏t合流し、名古屋城に向かう。写真は、愛知県庁。帝冠様式と呼ばれる、近代建築の上に城郭の屋根のようなものを配置した独特の建物である。その向こうにはテレビ塔が望見出来る。移動には地下鉄とバスが600円で一日乗り放題になる週末限定の「土日エコ切符」なるものを調達。

Img_2008  名古屋城。昨年、とんぺい殿と一緒に見学して以来である。暗雲立ち込める空、しかし雲の切れ目から差し込んだ一筋の光が城郭を照らし、あたかも天守閣の威容を演出の如く照らしている。この天守閣、第二次世界大戦で米軍に爆撃され、焼け落ちたものを熱意を根性で再建したもので、勢いで再建した大阪城天守閣と異なり、元の天守閣をできるだけ忠実な外観となるよう再建したとのことだ。

Img_2037  天守閣からの眺望。ここ十年間で一気に高層化が進んだ名古屋駅周辺。手前には名古屋城の公園部分や櫓などが見える。名古屋だけではなく、京都や東京、大阪にも言えることだが、旧市街と新市街を隔てず、できるだけ全体的に近代化しようとした、和洋折衷ならぬ新旧折衷が、独特の景観を形成している。

Img_2144  名古屋城を見学してから、電気街のある大須へ移動する。移動には、日本初の環状線地下鉄路線である、名城線を利用。京都の烏丸線と東西線が十字に走っているだけの地下鉄とは異なり、名古屋市営地下鉄の路線網は充実している。それもそのはず、名古屋市の人口はフランスのパリ特別市に匹敵する規模なのだとか。しかも、愛知県の県内GDPを出すと、オランダやベルギーなどに匹敵するという文字通り大都市なのだ。

Img_2145  昼食をとる為に名古屋中華街へ。・・・、普通に複合商業施設の三階に設けられた中華街。神戸の中華街によく足を運ぶ小生や、横浜中華街を知るShin氏なんかには、一瞬度肝を抜かれる不自然さ(華僑史研究を行う先生も、名古屋中華街の写真を見て驚いていたくらいだ)。しかし、中華街というだけあって、料理は値段も安く美味しい。

Img_2147  中華街で、横須賀や名古屋港での撮影にてご一緒させてもらったことのあるNさんが偶然昼食をとっておられた。ということで、四名となった一行は、栄から大須に移転してきた「まんだらけ」に行ってみた。水銀燈のコスをした店員にグっときながらも店内を散策、掘り出し物もあったようだ。

Img_2156  Nさんと、練習艦隊入港でまたお会いしましょう、とお別れし、さらに電気街探索を進める。大須には、ヲタ系ショップと伝統的な部品などを扱う電器店が混在する電気街と、小さな電気街というべきアメ横ビルがある。Tさんに教えてもらい、京都で入手できなかったあるDVD初回限定を買うことが出来た店が閉店セール、かなり割引されていたのでFateのCDなど、何枚か調達。

Img_2168  電器店を廻っているとかなり時間が経っており、一行は夕食へ。名古屋名物の絶品みそとんかつで有名な矢場とん、若しくは、名古屋で全国的に有名な個性溢れる、というかハジケてるパスタ屋さんのマウンテンかで議論。結果、正攻法でいこう、ということになり矢場とんへ。行列が途切れた時間帯に滑り込むことが出来、一行入店直後、また行列が出来始めた。みそかつとソースカツが両方楽しめるわらじとんかつ定食なるものを注文。中々美味、満足気に店を出た。

Img_2185  矢場町駅から地下鉄に乗ろうかとも考えたが、名古屋のテレビ塔にレーザーが当たっているのを見て、夜景撮影に。ちょうど中日ビルにも入っている靴のREGALがクリスマス企画で、靴を買うとシステム手帳か熊さんのぬいぐるみがもらえる、というのがあったが、引換券やポイントカードを持ってくるの忘れていた。そんな理由で残念ながら断念。

Img_2226  名古屋テレビ塔の撮影を続行。このテレビ塔のある栄は、名古屋の中心部として知られ、名古屋城再建よりも早く復興のシンボルとして姿を現し、いまも街の中心にて、夜景を賑わせている。テレビ塔は先日昇ったし、時間の関係もあってスルー。この界隈にはイエローサブマリンとか、とらのあな、なんて店もある。

Img_2244  モータリゼーションの街という印象の一枚。

 名古屋を中心とする都市圏は、30km程はなれた岐阜が40万、70kmほど離れた豊橋で35万弱と、都市圏を構成する街に100万都市がないため、郊外が分散、結果、どうしても鉄道網の整備に限界がある。こうして自動車が大きく普及することとなっている。

Img_2264  名古屋ツアー、最後の場所は名古屋駅ビル。

 このツインタワーは、駅ビルとしては世界最高の高さを誇り、ギネスブックにも登録されているほど。この名古屋駅ビル前にてクリスマスイルミネーションが行われており、夜景撮影ということで展開した。

Img_2350  かつては名古屋駅の駅前広場の象徴であった大名古屋ビルジングと、その横に建設途中、急遽3㍍嵩上げして東海地方最高のビルとなったトヨタビル。このトヨタビルには、よくみてみると室内灯を利用しトナカイの姿が象られている。この部署残業、ということはなさそうなので、イルミネーションの一部なのであろうか、大名古屋ビルジングの方は多分残業。

Img_2311  駅前イルミネーション。広場全体に電飾を施し、更にビル壁面に西洋風のお城を象ったイルミネーションを飾っている。名古屋駅は、京都駅と同じく在来線と新幹線(近鉄線もか)が乗り入れており、私鉄と地下鉄線で結ばれる複合駅。新大阪と大阪駅、新横浜と横浜駅に分かれている駅よりも広く、大きな印象を受ける。

Img_2363  こうして、鉄道、城郭、電気街、夜景と続く名古屋ツアーは終了。調べてみると、横須賀の米軍基地一般公開よりも写真を撮っていた(特に名鉄撮影でかなり撮った)。マウンテンも行きたかったが、これは後日、ということで、C.ジョニー氏と別れ、帰投の途に就いた。最後になりましたが、いろいろ案内していただきましたC.ジョニー様、ありがとうございました。あと、Shin様、次回は是非、マウンテンで“小倉あんかけパスタ”、ご賞味ください(ワタクシは横で普通の食べるから)。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする