北大路機関

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岩国日米友好祭道中記 国鉄型車両の楽園 岩国駅

2008-05-11 22:36:14 | コラム

■岩国日米フレンドシップデイ道中記

 五月五日に展開したアメリカ海兵隊岩国航空基地日米フレンドシップデイ。岩国への展開に乗車した列車を降りてから、広がる冷涼な朝の空気、共に視界に飛び込んできたのは驚きの光景であった。

Img_98031  103系、113系、そして広がる車両すべてが日本国有鉄道時代の車両たちである。写真の103系は国鉄時代の通勤車として大量導入されたものであるが、東京の中央快速線より現役を退きつつある201系よりも一世代前の車両である。大阪環状線や奈良線でも多数現役であるが、岩国駅を見渡すと、京都や大阪とは違い、この103系のみしか通勤車は見当たらなかった。

Img_9797  小生が利用してきた寝台特急『富士』。夜の主役、ブルートレインでも、数少なくなった(というより、この編成が唯一)九州ブルートレインの一員で、系譜をたどれば戦前に行き着く由緒正しい国鉄の系譜、いや省線時代の系譜というべきか。京都駅や大阪駅では一際目立つこのブルートレインも、国鉄車両に取り囲まれると違和感が無いのが不思議。

Img_9818  向こう側のホームを発車する113系と、良く似ている手前の車両はキハ43系気動車。70年代後半から80年代初頭にかけて導入された車両で、電化が進まない地域ではまだまだ現役の車両である。

 近郊型の113系、通勤型の103系、それにキハ43系。国鉄ファンには堪らない一枚が、このいわくにでは日常風景なのだろうか。

Img_0116  岩国駅。聞くところでは、毎年、この岩国駅は日米フレンドシップデイでは入場制限が行われるほど観客が集中するというが、今年は雨天の予報もあってか入場者が少なくなった分、岩国駅の混雑も少なめであった(時間も時間だったけど、駐屯地祭後の伊丹駅くらい?)。

Img_0119  帰路、岩国駅から広島駅に向かう113系。車内を221系電車と同程度にクロスシート化した、いわゆる近代化改修を行った車両である。原型の113系は向かい合わせ式の4人用ボックスシートであったが、この車両では転換式クロスシートが設置されている。背もたれに角度がつけられている転換式クロスシートは、疲れた身には有難い(混んでてあんまり座れなかったけど)。

Img_0128  広島駅に到着しても、ホームでは新大阪行きの100系新幹線が発車を待っているなど、国鉄の雰囲気は満喫できたが、やはりどこからか、JRの近代的な車両のモーター音も耳に届いてくる。他方で、これだけの勢力を有する国鉄車両群は、早々に221系や321系に置き換えられるとも考えにくく、当分は、国鉄車両群の楽園として旅行者や通勤客を支えていってくれるのではないだろうか。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
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