北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

KC-767空中給油輸送機 小牧基地にて飛実団の評価試験進む

2008-05-04 18:29:53 | 旅行記

■ここでまさかの小牧基地展開

 GWには、小牧に行って見るのも良いかもね!と推測憶測を交え掲載したのが昨日、というか昨夜である。一晩明けて早朝、友人が、それならどのくらい記事が正しいか確認に小牧に行こう!と。

Img_1651  本日、小牧基地にて翼を休める航空自衛隊のKC-767空中給油輸送機。撮影したのは、県営名古屋空港と小牧基地を一望できる神明公園の丘から。撮影時間は1140時で光線状態も非常に良い。

 見ての通り、エンジンにはカバーが被せられており、ほかに救難教育隊の飛行訓練なども行われていない、GW中の航空自衛隊基地という印象。

Img_1652  KC-767は待望の日本到着後、小牧基地に配備された。このKC-767であるが、新型機ということで、岐阜基地の飛行開発実験団より要員が派遣され、現在、評価試験を実施中である。その関係で、垂直尾翼には飛行開発実験団のマークが描かれている。

Img_9665  初号機が外に出されているので、もう一機、二号機は格納庫に収められているのだろう。

 KC-767用の格納庫は一機分のみで、写真でKC用格納庫とKC-767を対比するとよくわかるが、かなり大型の格納庫に収められている。機体と格納庫の間には整備車両が置かれており、民間空港におかれているようなタラップ車などが、航空自衛隊塗装で配置されている。

Img_1673  輸送航空隊のC-130H輸送機。

 水色のイラク派遣迷彩、そして緑色迷彩の国内仕様と、各3機の計6機が並んでいる。この他、C-130H用の格納庫は基地の奥にもあるようで(航空祭で見た)、格納庫に入りきらなかった機体が、こういった露天で駐機されている。平日であればタッチ&ゴーなどの訓練を盛んに行っている機体だ。

Img_1669  三菱重工小牧南工場の航空機群。F-15Jが3機(左端の機首部分だけ写っているのも多分F-15J)、更にハンガー内にも一機、入っているのが見えた。

 これだと電チラ(鉄道にも造詣が深いタモリさんが名づけた電車がチラリと物陰から見える状態)ならぬ戦チラ状態(戦闘機がチラリとみえる状態)だ。

Img_1697  こういった休日に飛行しているのは基本的に民間機。かつてここが県営ではなく名古屋空港と呼ばれた時代にはボーイング747などの大型旅客機が次々と飛び立ち、国際線も含め賑わっていたようだが、今日では閑散としている印象は拭えない。

Img_1740  小牧基地航空祭の当日であれば、反対側から名古屋名駅のツインタワーやテレビ塔を航空機とともに写し込むことも可能だが、神明公園から撮影するとこういった写真に。

 大型機とことなり、リアジェットや小型機は滑走路の中間部分ですぐに誘導路に入る。誘導路に入り、ターンした瞬間を、背景に工場や輸送機を入れて一枚撮ってみた。

Img_1660  小型機も着陸。

 機体が軽いのか、なかなか接地しなかったのはご愛嬌。

 県営名古屋空港ではヘリコプターも多く配置されているのだが、この日のヘリコプターのフライトは少なめ。ただ、時として稀有な機体が飛来するここ小牧では油断は禁物。

Img_1715  小牧城を背景に県営名古屋空港に着陸する小型機。

 気流の影響を受けやすい小型機は、わりと頻繁に進入方向を変えるので、天守閣と航空機、という写真になった。

 本日は天気もよく、航空館BOONに設置されている自販機は、珈琲以外、ほぼ売り切れ状態。

Img_1723  着陸した小型機がKC-767の隣を通過する。

 小牧基地を航空祭以外で休日に撮影したあのは、もしかしたら今回が最初かもしれない。もちろん、飛ぶ回数では休日と平日に比較できないほどの差があるのだが、のんびりとしており、オートキャンプ場も置かれている神明公園は家族連れで賑わっていた。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (9)
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