北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

鉄道現勢月報 北海道・北陸・九州整備新幹線未着工区間着工問題決定先送り ほか

2008-05-13 18:27:01 | コラム

■鉄道現勢月報

 北大路機関として注目した鉄道関連のニュースを扱う、鉄道の時事情報。諸般の事情から掲載が遅れていたが、本日、ようやく掲載。情報はやや古いのはご愛嬌。

Img_0286  まず最初に事務的報告。

 Weblog北大路機関は今週日曜日、アクセス解析開始から44万アクセスを突破したとのことです。たくさんのアクセスありがとうございます。45万アクセス突破の際には、特別企画の掲載を検討中です。お楽しみに。写真はN700系新幹線。

■北海道・北陸・九州整備新幹線未着工区間問題

1973年に整備計画が決定し、建設計画が建てられている北海道新幹線(青森~札幌間360km)、北陸新幹線(東京~金沢~大阪間600km)、九州新幹線(博多~鹿児島・長崎375km)の未着工区間について。

Img_8525  この三路線の未着工区間について昨年12月より行われた与党検討会議では、必要な建設費用2兆円捻出の目処が立たないことから、建設の先送りが年度末に出された。すでに部分着工した区間では将来の公共事業費までを用いて都市計画も推進しているが、費用を既に捻出している地元自治体には財政上大きな負担となっており、JR各社からの費用捻出も模索されたが合意に至らず、この2兆円という財源捻出が整備新幹線構想実現を左右する命題となっているようだ。

■中央線201系 運用状況

 E233系の増備が進められる首都圏中央線では、まだ201系電車の運用が続けられているということについては既報。

Img_6793  中央線豊田車両センターでは、中央線運用を前提とした201系が残されており、現段階では中央線における201系運用終了についての具体的な決定は無いとのこと。E233系の中央線増備計画は3月27日に東急車輛より試運転に入った編成を以てひと段落したという背景もあり、もうしばらくは201系の雄姿を中央線にて拝むことが出来そうだ。

■京成電鉄次期特急は160km/h

 京成電鉄が現在運用するスカイライナーの後継として開発中の新スカイライナーについて、160km/h営業運転を期して、鋭意開発中である。

Img_9867  現行のAE100系(写真)の後継となる新型車両は、北総鉄道印旛日本医大駅から成田空港第2ビルまで建設中の新線を経由することで、京成電鉄本線の日暮里駅から成田空港まで現在51分の所要時間を36分にまで短縮するとのこと。車内のデザインコンセプトは“凛”、AE100系よりも天井を25㌢高くし、居住性を高めるとの構想。毎時、新特急を3本、通勤電車型特急を3本運行する計画で、AE100系7編成を代替するとしている。

■宇都宮線・常磐線・高崎線 東京乗入工事

 上野を基点とする宇都宮線・常磐線・高崎線について、東京駅乗入を実現する為の工事が開始されたようだ。

Img_8621  この東京駅乗入は、上野駅から東京駅までの3.8kmに複線を増設する構想で、上野駅から京浜東北線、山手線、中央線の複々々線に並行する東北新幹線の高架橋上に増設される見込み。新幹線上を走る高架橋部分の高さは、実に22㍍の高さになるとのことで、JR東日本によれば完成は2013年、総工費は400億円とのこと。これにより、北関東から東京までの混雑緩和と時間短縮を期することができるという。

■東海道本線117系新快速運行

 3月のダイヤ改正により、名古屋を中心に、大垣、岐阜、岡崎、豊橋を結ぶ東海道本線新快速において117系の新快速運用が復活したとのこと。

Img_6606  JR東海の東海道本線新快速としてh、転換式クロスシート車である313系を主として運用しているが、117系による新快速の運行が久々に再開した。片側2扉の転換式クロスシート車であり、最高営業速度が110km/hである117系であるが、最高営業速度130km/h、片側3扉車の313系との性能比がやや気になる。

■京阪1900系 定期点検後も特急塗装維持

 京阪特急として一世を風靡しつつも、老朽化により特急運行から退き、2006年からは廃車が始まった京阪電鉄1900系の動きについて。

Img_7058_1  1900系の廃止が始まったとのことで、定期検査に入り、そもそもこの編成一本は、原型となった1810系の運用開始50周年記念事業として特急塗装に戻された経緯があることから、塗装が特急塗装から通常の京阪塗装に変更されるのでは、という可能性があったのだが、特急塗装は維持されたようだ。1963年から導入開始となった1900系であるが、老朽化が進んでおり、2編成が残るのみとなっている。しかし、旅客需要の高さは、1900系を必要としており、いましばらく、1900系は維持されるようだ。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする