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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

いよいよ栄光に幕! 新幹線0系 新大阪駅撮影紀行

2008-05-10 19:16:15 | コラム

■カウントダウン0系新幹線

 今年11月には全廃される見込みの、元祖新幹線というべき0系新幹線。本当は、岩国基地フレンドシップデイの際に撮影するつもりだったのだが、出来なかったので改めて本日、新大阪駅に展開した。

Img_2982  新大阪駅に到着したN700系新幹線。京都駅から新大阪駅まで新幹線で、というのも一瞬考えたのだが(車内から大阪第1車両所を撮影できるっていう利点は一応ある)、それにしては特急料金が痛い。まあ、乗車券と新幹線特急券を併せて買ってしまえば、入場券と違って長時間居座ることもできるのだが、0930時に大阪駅に行く用事があったので、新大阪駅まで在来線で移動して入場券でホームに展開した。

Img_2993  一日あたりの本数が激減した0系新幹線。福山駅始発の『こだま620号』である。週末ということで数人の“同業者”がホームからカメラを構える。0747時、新大阪着。これを逃すと2321時まで、新大阪駅へは0系は来ない。あいにくの雨天ということで、純白の美しい0系の車体も灰色にみえる。

Img_9792  と、思いきや、山陽新幹線塗装の0系新幹線でした。登場当時の白地に青の直線が描かれた車両をイメージしていたのだが、来たのはこの山陽新幹線塗装。

 これはこれで、来月頃には全て旧塗装に戻されるので、貴重といえばかなり貴重だ。到着した0系は『こだま639号』として、停車は十分そこそこで博多に向かって出発してゆく。

Img_3008  時刻表をみると、新大阪を発射する0系は、“0612時発 こだま629号 博多行き”、今回撮影した“0759時発 こだま639号 博多行き”の二本のみ。博多を1842時に出る“こだま674号 新大阪行き”が2321時に新大阪駅に到着するが、これを撮影する場合は帰路を充分確保しておかねば一泊、ということにもなりかねない。

Img_9805  聞くところでは、0系新幹線乗車ツアーなるものも旅行代理店などで企画されているということなので、新大阪乗車でなくとも、広島~岡山間の0系の列車(『こだま659号(岡山1451~博多)』『こだま769号(小倉1836~博多)』『こだま638号(博多0929~岡山)』『こだま724号(博多1912~広島)』『こだま682号(広島2315~福山)』)の0系に乗車するという手もある(一応時刻表で確認推奨)。

Img_3025  新大阪駅まで乗る方法として、東京からの展開だと、少し厳しいかもしれないが、裏技はある。1842時に博多駅を発車して2321時に新大阪駅に到着する。かなり長時間0系を堪能できるが、この列車だと、新幹線の最終が出てしまっている。そこで、2337時に新大阪を大阪へ各停で移動、0034時の『サンライズ瀬戸・出雲』に乗車すれば翌朝0708時に東京だ。B個室を使ってもいいが、簡易寝台を使えば、新幹線よりも安くなる。0系新幹線と夜行列車を同時に堪能できる訳だ。

Img_3017  0系新幹線は短縮編成となってしまったが、その分、座席を指定席・自由席ともにグリーン車のものとしており、長時間の乗車にも疲れない。

 ただ、長大な列車編成と車販基地、ビュッフェなどを盛り込んだかつて東海道新幹線を制覇した夢の超特急を思い浮かべると、追越線のある駅ごとに、のぞみ号、ひかりレールスター、ひかり号に追い越されることになる。

Img_9812  ところで、改めて新大阪駅に行って見ると、東京行きの『のぞみ』号は、朝の時間帯はほとんど10分間隔という、阪急特急なみの運行頻度で走っているのに対して、こだま号は非常に僅かな本数しかなかった。東京行きの『こだま』は、0850・0950・1050・1150・1250・1350発と電光表示にあった。これは地方の特急並で、便利とは言い難いのでは、と。

Img_3045  そうこう考えているうちに、0系は博多駅に向けて出発していった。のぞみ号をまつ乗客が、あんな古い車両がまだ現役なのか、と視線を投げかける。当初、高速大量輸送手段として出発した新幹線は、100系グランドひかり編成を頂点として設備を充実させていったが、N700系の投入は、最初の0系に戻ったような印象もあるのだが、後継の大量投入により押し出された500系が、今後この0系に代わり、こだま号として山陽路を活躍することとなろう。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
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